ハウス61. ページ17
あれから数日。
スキップをしながら大学へと向かう。
教室に入りどこに座ろうか迷っていると端っこの席に座っている神山くんと目が合ってしまった。
「ここどうぞ」
『あ、ありがとう…！』
そう言って隣の席を空けてくれた神山くんに素直にお礼を言って。
そのまま椅子に腰掛ければ神山くんはどこか気まずそうに頭を掻いていた。
『あ、そういえばこの間いちご狩りに行くっていう話したやんか！』
『無事に友達のご両親とも仲良くなれて大成功やったで！』
嬉しい出来事を報告すれば神山くんは少し微妙な顔を浮かべていて。
私は慌てて鞄の中からいちごのストラップを取り出した。
『これあげる、いちご狩りのお土産』
「え、いいん？」
『友達なんやから当たり前やん！』
「あ、ありがとう……」
可愛らしいいちごのストラップを手渡せば素直に受け取ってくれた神山くん。
そんな神山くんは早速ストラップを自分の鞄につけてくれた。
≪ これいちご狩りに行ったお土産のストラップ良かったらどうぞ！ ≫
≪ めちゃめちゃ嬉しいねんけどさ…なんで俺誘われてないん？ ≫
昨日流星くんにもあげたストラップ。
喜んでくれたけど微妙な顔をしていた流星くんのことは今思い出しても笑いが込み上げてきそうだ。
すると突然スマホがピコンッと音を立てて。
慌てて確認すれば珍しく望さんからメッセージが届いていた。
" 今日ラーメン食べにいくぞ "
そう送られてきたメッセージに思わず笑みが零れて。
慌てて"もちろんです！！！"と送れば一気に幸せな気持ちになった。
「……彼氏？」
『そうそう、今日ラーメン食べにいこうって言ってくれて』
神山くんの言葉に慌ててそう言えば神山くんはどこか悲しそうな顔をしていて。
"そっか"と言った神山くんに私は慌ててスマホの電源を切って鞄の中に入れた。
『私はパンケーキとかスイーツとか食べにいきたいねんけど…そういうのは望さん嫌がるから』
そう言って机の上に顎を乗せればこの前望さんとパンケーキを食べにいったことを思い出してしまった。
あのときの望さん可愛かったなぁ、嫌がりながらもパンケーキ食べてたなぁ。
「……俺ならパンケーキでもスイーツでもどこでもついていくけどな」
そんな神山くんの声が聞こえて私は思わず顔を上げてしまった。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
