ハウス60. ページ16
あれからご両親は私の話で大盛り上がり。
楽しそうに私の話をしてくれるご両親はとてもいい人だった。
「いやぁ！Aちゃんめっちゃいい子やなぁ！この三人の誰かと結婚してほしいぐらいやわ！」
『そう言っていただけて嬉しいです、結婚なんてとんでもない！』
お父さんは私のことを気に入ってくれたみたいで。
次から次へと話が止まらないお父さんに私も嬉しくなってしまった。
「一番お似合いなのは照史やなぁ、面倒見のいい照史と可愛らしいAちゃんは相性ええと思うで〜」
そう言って微笑むお父さんに愛想笑いを浮かべる私。
お父さんの衝撃発言に照史くんは"Aちゃん困らせたらあかん！"と言っていた。
「私は大毅と合うんちゃうかなって思ってるんやけどなぁ、大毅の明るいところとかAちゃんとめっちゃ合いそう！」
「望は…昔は可愛いところもあったけど不愛想になってもうたからなぁ」
そう言ったお母さんに私はさらに苦笑いを浮かべて。
それは隣に座る大毅くんと照史くんも同じだった。
こ、この展開はまずい。
目の前に座っている望さんを見ることができなくてその場に俯いていると突然望さんがその場に立ち上がって。
そんな望さんはなぜか私の方へ近づいてきた。
「結婚相手探してるところ悪いけどこいつは俺と付き合ってるから」
そう言って私の頭に腕を乗せた望さんに胸の高鳴りが止まらなくなって。
蕎麦屋さんではご両親の"えぇえええええ！！"という声だけが響いていた。
.
あれから私たちは蕎麦屋さんを出て。
近くにあったアイス屋さんでアイスを買うことになった。
……あの後お父さんは私と望さんのことを祝福してくれて。
"アイス奢るから食べてな！"と言ったお父さんはどこまでもいい人だった。
ぼーっとベンチに座ってアイスが来るのを待っていると隣に腰掛けたお母さん。
そんなお母さんは優しい笑みを浮かべていた。
「まさか望と付き合ってるなんて…びっくりしてもうた」
「望は不愛想やけどああ見えて実は傷つきやすくて優しいところもあるから…Aちゃんのこと分かってくれてると思う」
そう言ったお母さんは"望のことよろしくね"と言って。
"はい、もちろんです"と言った私にお母さんはもう一度優しく微笑んでいた。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
