ハウス55. ページ11
あれから神山くんとは別れて。
無事に家に到着したときにはお昼を過ぎてしまっていた。
「A〜！おかえり〜！！」
『うわっ！大毅くんめっちゃ元気！！』
リビングに入るなりいきなり飛びついてくる大毅くん。
そんな大毅くんはにこにこ笑顔で"いちご狩り楽しみやな！！"と言っていた。
「おい、あんまこいつのこといじめんな」
すると突然後ろからそんな声が聞こえてきて。
慌てて振り返ろうとすればそのまま私の頭に望さんの長い腕が置かれてしまった。
いや…私の頭は望さんの腕の置き場所じゃないんやけど。
"いじめてへんし！"と言ってカリカリ怒っている大毅くんは相変わらずだった。
『望さん、すれ違っちゃいましたね』
「すれ違ったって…何の話？」
『もうちょっと遅かったら望さんと一緒に帰れてたなぁと思って』
「ふはっ…何やねんそれ」
つい心の声を漏らしてしまえば聞き慣れた望さんの笑い声がして。
"そんなんいちいち気にすんな、どうせ家でも会えるんやから"と言って私の頭をポンッとした望さんに思わずきゅんっとしてしまった。
『ふふっ……』
「にやにやすんな」
げっ…急に辛辣！！！
まぁ、でもそんな望さんにはもう慣れているからなんてことないんやけど。
スキップをしながらキッチンへ向かえばジュースを飲んでいる大毅くんがいて。
そんな大毅くんは私を見るなり不思議そうな顔をしていた。
「あれ？Aって缶ジュース飲めたっけ？」
『へっ…？』
「いや、Aってペットボトルしか飲んでないイメージやから缶って珍しいなぁと思って」
『あぁ…たまには冒険してみようかと思って今日は缶にしてん』
缶ジュースの異変にすぐ気づくなんて…大毅くん意外と鋭いなぁ。
私は慌てて手に持っていた缶ジュースを冷蔵庫の中に入れた。
≪ この間のお礼、受け取って ≫
神山くんからもらった缶ジュースやけど…まぁええか。
わざわざ報告する必要ないし大毅くんも望さんもあんまり気にしてないみたいやし。
「いちご狩り楽しみやなぁ！！」
「うるさいねん、こっち来んな」
ソファに座る望さんにべったりくっついている大毅くんは相変わらずで。
そんな二人に思わず笑みが零れてしまった。
何だかとても楽しいいちご狩りになりそうな気がした。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
