ハウス67. ページ24
「それはあかん！！！！」
そんな照史くんの声が響き渡るキッチン。
私は照史くんの言葉に"えぇ！！！"と驚きが隠せなくなってしまった。
あれから私は照史くんの夕食の支度のお手伝いをして。
お米を洗っていると隣でじゃがいもの皮を剥いている照史くんにそんなことを言われてしまった。
「望は？なんか言ってへんかった？」
『望さんは特に何も……』
食い気味にそんなことを聞いてくる照史くんに私は慌ててそう答えて。
私の言葉に頭を抱えた照史くんは"とにかく絶対あかんで！！"と言っていた。
そう、私はあれから照史くんに何気ない会話から今日あった出来事を報告してしまって。
望さんと神山くんが顔を合わせたと話した瞬間、照史くんはこんな風になってしまった。
『でも…大学でやっとできた友達やし』
「そんなん向こうはAのことを一人の女性として見てるかもしれへんねんで？」
『神山くんはそんな人じゃないと思うけどなぁ…』
「あかん…Aが自覚してないのが一番あかん……」
意味が分からないぐらい神山くんに食いついてくる照史くん。
そんな照史くんは私の言葉を聞くなりその場に項垂れてしまった。
…そんなにまずい話なのか？
『たまたま出かけたときにカツアゲされてる神山くんを見かけて私が代わりに一万円を払って助けたのがきっかけやってん』
「は？カツアゲ？一万円も払ったん？え？」
『それでまさかの大学が一緒で同じ年齢でそこで仲良くなって意気投合して』
「なっ！！その話絶対望にしたらあかんで！！」
慌てて神山くんと仲良くなった経緯を伝えれば照史くんはさらに慌ててしまって。
なぜここで望さんが出てくるのか分からないけど渋々"分かった…"と言っておいた。
「もし仮に望が今のAと一緒の状況やったらAはどう思う？」
『ちょ、ちょっと嫌かも……』
確かに望さんに女の子の友達がいたら複雑かもしれない。
でも…望さんは私に男の子の友達がいても複雑に思ったりするのだろうか。
≪ 今日の晩飯、お前の好きなカレーやで ≫
でもあのとき神山くんの話をしてもそんなに気にしてなかった気がする。
「まぁ、その友達から離れろって言うつもりはないけど……」
「せっかく付き合えたんやからあんまり揉めたらあかんで？」
心配そうにこちらを見つめる照史くんに私はただ頷くだけだった。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです！個人的に流星くんがすきでした！ (2022年8月7日 21時) (
レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…！そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…！また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)！ (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして！毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです！このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます！ありがとうございました！ (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ！そう言っていただきとても嬉しいです！(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね！また書くことになったときはよろしくお願いいたします！(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです！もし良ければ続編希望です！ (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2021年2月21日 18時
