シェア09. ページ9
その日の夜。
結局望さんはどこかへ行ってしまってから帰ってくる気配がなくて。
これで良かったのか悪いのかよく分からないけど。
照史さんと大毅さんと食べる食事はとても楽しかったから良かったということにしておこう。
「望帰ってこおへんな」
会話が盛り上がっているときにふとそんなことを言い出した大毅さん。
そんな大毅さんの言葉に食卓が一気にしーんっと静まり返った。
『そ、そうですね……』
「ええねんええねん、そのうち帰ってくるやろ」
"気にせんとこ"そう言って目の前のハンバーグをぱくっと食べる照史さん。
そんな照史さんに続いて大毅さんも"そうやな"と言ってハンバーグを美味しそうに食べていた。
……もし朝のことが原因で二人と望さんが気まずくなったらどうしよう。
私はただここに暮らさせてもらってるだけでここの家族を壊しにきたわけじゃない。
『あ、あの…やっぱり……』
そう言いかけたと同時にがちゃっとドアが開く音がして。
そのまま足音を立ててリビングにやってきたのは紛れもなく望さんだった。
「望遅かったやん、どこ行ってたん」
「別にどこでもいいやろ」
「ハンバーグできてるで」
「いらん」
どうやら望さんは朝のことを根に持っているらしい。
照史さんの優しい言葉にそう言った望さんはさっさとリビングを出て行ってしまった。
すれ違うときに思い切り睨まれた気がしたけど気にしない気にしない。
『あ、あの！私ハンバーグおかわりしたいです！』
慌ててそう言えば照史さんは"ほんまにいつもごめんなぁ？"と言ってくれて。
もうお腹いっぱいやけど…そんな気持ちをぐっと堪えて私はハンバーグを取りに行った。
.
あれから私はお風呂に入って部屋でのんびりして。
喉が渇いて何か飲もうとキッチンへと向かった。
すると…そこにはごくごくと水を飲む望さんが。
そんな望さんはお風呂上がりなのか髪が少し濡れていた。
望さんに少し怖がりながらも冷蔵庫を開ける。
たくさん並んであるジュースにどれにしようか迷っていると突然バンッ！と強引に冷蔵庫を閉められてしまった。
『な、何するんですか……』
「お前はこの家の住民じゃないんやから飲み物は自分で買ってこいよ」
そう言って悪魔のように微笑む望さんにまた背筋が凍った気がした。
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りってぃ(プロフ) - 瑠璃さん» 返信ありがとうございます(T_T)まだまだ先は長くなりますが頑張っていきたいと思います！優しいお言葉励みになります(;_;)！ (2020年11月23日 15時) (
レス) id: 77b9b24db3 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - りってぃさん» いえいえ！！これからも是非頑張ってください！応援してます！ (2020年11月22日 11時) (レス) id: 934ccc594a (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 瑠璃さん» わわわっ....神山担さんの方にもきゅんきゅんしていただけて本当に嬉しいです....！(笑)素敵なコメント残していただき本当に嬉しいです(T_T)これからも更新頑張りますね！ (2020年11月21日 23時) (レス) id: 77b9b24db3 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 毎回ドキドキさせてもらってます、(神山担)余りにもドキドキしすぎてコメントしました！これからも頑張ってください！ (2020年11月20日 19時) (レス) id: 934ccc594a (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ナツコさん» すぐに飛んできてくださりありがとうございます！(笑)書きたいことがたくさんあって2まで続くことになりました！(^^)そう言っていただけて嬉しいです！パート2でもお付き合いよろしくお願いします('_')！ (2020年11月16日 17時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2020年10月20日 22時
