執事22. ページ22
あれから数日。
お気に入りの服を着て鏡の前に立つ。
何となく化粧をしてサササッと髪を整えた。
「A様!!早く早く!!」
『ちょっと待って!まだ用意できてへん!』
玄関で靴を履いて嬉しそうに手招きする…重岡。
急いで用意すればまた"早く早く!"なんていう重岡の声が聞こえてきた。
そう、これから重岡と一緒に買い物に行くことになって。
いつも買い物は神山と行っていたけど重岡とも行ってみたいなぁって。
ふとそう思った私は昨日の夜重岡を誘ったのだ。
「A様、リップクリーム忘れてますよ」
『ありがとう、神山!』
いつも笑顔でリップクリームを鞄の中に入れてくれる神山。
そんな神山に"買い物ほんまに行かへんの?"と聞けば神山は優しく頷いた。
「僕は家ですることがありますので…二人で楽しんできてください」
『重岡と二人きりは不安なんやけど…神山がそれでいいなら……』
本当は神山も誘って三人で行く予定だった。
神山といつも買い物しているからそのついでに重岡も誘おうと思ってたのに。
神山は用事があるとか何とか言って結局重岡と二人で行く羽目になってしまった。
「A様!早く行かないと売り切れてまいますよ!」
『はいはい、分かったから』
玄関でぴょんぴょん跳ねている重岡の元へ慌てて駆けつけた。
.
あれから車に乗っていつものデパートに到着。
ゆっくりと車から降りれば重岡は"広い!!!"と言いながら走り回っていた。
「A様がどこか行くときはいつも神ちゃんと行くのに何で今日は俺なんですか?」
『重岡が暇そうやったから仕方なく……』
「それって少しずつ俺のこと認めてくれてるってことですよね!」
『何でもかんでもそうやってポジティブに捉えんといてよ…』
嬉しそうにスキップをしながら店内へと入る重岡。
そんな重岡の後へと続けば相変わらずたくさんのお店がキラキラと並んでいた。
「うわぁああ!!すっげえ!!めっちゃ店あるやん!!」
「ここ俺の好きな店なんですよ!うわぁ!すごい!!」
きゃっきゃっとはしゃぐ重岡と遠目からじーっと見つめる。
相変わらずうるさいなぁ…と思わず笑みが零れた。
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りってぃ(プロフ) - のんさん» そう言っていただき本当に嬉しい限りです(T_T)全部作品読んでくださるなんて本当に嬉しいです、のんさんも無理しない程度に作品読んでくださいね(;_;)!お気遣いありがとうございます、これからも頑張ります!(^^) (2020年10月20日 19時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - めちゃめちゃ良かったです(;▽;)一気にファンになりました。今からりってぃさんの全作品読んできます!無理なさら無い程度でいいのでこれからも楽しみにしています!お身体にお気をつけてお過ごしください (2020年10月20日 13時) (レス) id: dc321bd858 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - やさきみさん» やさきみさん!(T_T)いつもコメントいただいて本当に励みになってました、再開してからも早速コメントいただいて本当に嬉しい限りです(-.-)!また作品書いていく予定なので良かったら見てくださると嬉しいです!これからもよろしくお願いいたします!(;_;) (2020年10月19日 17時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - サブレさん» 長い間待ってくださりありがとうございます(T_T)今まで気長に待っていただき本当に感謝してもしきれません!昔の作品にも目を通してくださるなんて本当に何と言っていいか(;_;)これからも全身全霊頑張っていきますね! (2020年10月19日 17時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - しゅー!さん» ただいまです(;_;)本当に長い間待たせてしまって申し訳ないです(T_T)新作もすぐに更新していくつもりなので楽しみにお待ちください!1年間もの間楽しみに待っていただき本当にありがとうございました! (2020年10月19日 17時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りってぃ | 作成日時:2019年8月14日 20時