執事31. ページ31
翌朝。
ゆっくりと目を覚ませば目の前にはなぜか重岡の顔。
あまりの衝撃に私は思わず後ずさりしてしまった。
「失礼しま……し、しげ！！こんなところにおったんか！！」
「あ、A様おはようございます」
目の前ですやすやと眠る重岡。
丁寧にタキシードを着た神山がいつものように入ってきた。
こうやって真面目にしているのにたまにパニックになる神山。
それが見ていてちょっと面白い。
「しげ！！起きろって！！」
「うーん……マシュマロ食べたい……」
「何がマシュマロや！！起きろ！！」
「んっ…ここどこ……」
神山の揺さぶり攻撃にやっと目覚めた重岡。
そんな重岡は顔を上げて何やらぼーっとした様子で部屋を見渡していた。
すると突然"はっ！！！！"と言って立ち上がった重岡。
そんな重岡は"A様ごめんなさい〜〜！！！"と言って部屋を出て行ってしまった。
「全く…何してんねんあいつ」
『実は昨日寝られへかった私の傍にずっといてくれててん』
結局重岡は朝まで私の傍にいてくれた。
あのパジャマのままでしかも朝の執事の仕事時間にはめっちゃ遅れてるし。
部屋の外から"ひぃいいい！！"と言う重岡の声が聞こえてきて。
相変わらず朝から元気な重岡に笑ってしまった。
.
あれから何とか準備をして。
何とかいつもの時間に学校に到着することができた。
『加奈子ちゃん、おはよ！』
「Aちゃん、おはよう」
『あれ？どうしたん？なんか暗くない？』
「ちょっと聞いてくれる？」
加奈子ちゃんの元へと行けばなぜかいつもより暗い顔。
思い切って聞いてみると加奈子ちゃんはすがりつくようにこちらを向いた。
「実はさ私の一番大事な執事がやめることになってさ！！」
『え…それは辛いね……』
「急にやで、急に！！いきなりやめ出すとか言ってさ！！」
『その人も何か事情があったとかじゃないん？』
"最悪……"と言いながらその場にうなだれた加奈子ちゃん。
正直ここまで声を荒げる加奈子ちゃんは初めて見た。
それぐらい大事な執事だったんだろうなと思った。
「執事なんて所詮仕事のうちやからさ、いつかはいなくなるんよね」
そんな加奈子ちゃんの言葉が妙に胸に引っかかった。
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りってぃ(プロフ) - のんさん» そう言っていただき本当に嬉しい限りです(T_T)全部作品読んでくださるなんて本当に嬉しいです、のんさんも無理しない程度に作品読んでくださいね(;_;)！お気遣いありがとうございます、これからも頑張ります！(^^) (2020年10月20日 19時) (
レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - めちゃめちゃ良かったです(；▽；)一気にファンになりました。今からりってぃさんの全作品読んできます！無理なさら無い程度でいいのでこれからも楽しみにしています！お身体にお気をつけてお過ごしください (2020年10月20日 13時) (レス) id: dc321bd858 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - やさきみさん» やさきみさん！(T_T)いつもコメントいただいて本当に励みになってました、再開してからも早速コメントいただいて本当に嬉しい限りです(-.-)！また作品書いていく予定なので良かったら見てくださると嬉しいです！これからもよろしくお願いいたします！(;_;) (2020年10月19日 17時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - サブレさん» 長い間待ってくださりありがとうございます(T_T)今まで気長に待っていただき本当に感謝してもしきれません！昔の作品にも目を通してくださるなんて本当に何と言っていいか(;_;)これからも全身全霊頑張っていきますね！ (2020年10月19日 17時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - しゅー！さん» ただいまです(;_;)本当に長い間待たせてしまって申し訳ないです(T_T)新作もすぐに更新していくつもりなので楽しみにお待ちください！1年間もの間楽しみに待っていただき本当にありがとうございました！ (2020年10月19日 17時) (レス) id: 4df73778e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2019年8月14日 20時
