同居32. ページ32
家に帰る途中スーパーで材料を買って帰れば
もうすでに小瀧は家に帰ってきていた。
『小瀧ぃいい！！手伝え！！』
調子に乗って買いすぎたせいかそろそろ手が限界。
そんな私の言葉に小瀧はだるそうに玄関までやってきた。
「調子に乗って買いすぎやろ」
『聞いて！！今日プリンが安く売っててん！！』
「お？まじ？」
『小瀧の分も買ってきてやった』
そんな私の言葉に小瀧は"さんきゅー"と言いながらリビングへ行ってしまった。
一気に軽くなった腕にほっと一息ついて靴を脱いだ。
.
手を洗ってエプロンを着てキッチンに立つ。
ちらっと顔を上げれば少し心配そうに見つめる小瀧と目が合った。
『今日はグラタンを作ります！』
「知っとるわ、教室ででかい声で言ってたやろ」
『まず必要な野菜と調味料を用意します』
「いちいち説明せんでええねん、料理番組かよ」
むっ…いちいちうるさい。
野菜を洗う私をずーっと見つめてくる小瀧はさっきから文句ばっかり。
「野菜はもうちょっとしっかり洗いや」
『ちょっといちいちうるさい』
「野菜切るとき指切るなよ」
『もう分かったから！あっち行っといて！！』
お前は過保護か！とでも言いたくなるような小瀧のうるささ。
呆れてそう言えば小瀧は渋々ソファに座ってテレビを見ていた。
『えっとまずは野菜を半分に切って……』
レシピを見ながら野菜をまな板に置いて包丁を構える。
レシピに気を取られすぎたのかそのまま自分の指も切ってしまった。
『いった……』
慌てて包丁から手を離して自分の指を見る。
指からはうっすらと血が滲んでいた。
「何してんねん！！！」
そんな私を見た小瀧は慌ててこちらまでやってきて。
強引に私の腕を掴んで水で指を洗ってくれた。
その瞬間、一気に小瀧との距離が近くなって思わず心臓が跳ねた。
"良かった…そんな深くない"と言う小瀧はやっぱり優しい。
「お前はほんまに俺がおらなあかんな」
そう言って私の頭をぺしっと叩く小瀧。
痛いはずなのにちょっぴり優しくて何とも言えない気持ちになった。
≪ 小瀧のこと案外好きやったりして〜？ ≫
理絵があんなことを言うから。
目の前で優しく微笑む小瀧にどきどきが止まらなくなってしまった。
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りってぃ(プロフ) - 桃から生まれたももさん» コメントありがとうございます(;_:)ありがとうございます…！続編希望のお言葉も嬉しいです、また書いたときはぜひ見にきてくださると嬉しいです…！これからもどうぞよろしくお願いいたします(..)** (2019年6月25日 19時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
桃から生まれたもも - 完結おめでとうございます~...で良いのかな..？ 無理をしない程度に続編みたいです! (2019年6月23日 22時) (レス) id: 03ea0da012 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 天使＝重岡ぁさん» コメントありがとうございます(;_:)おめでとうというお言葉ありがとうございます…！続編希望のお言葉もすっごく嬉しいです！まだ書くかは分かりませんが、ふら〜っと現れて書きに来るかもしれないのでそのときはぜひ見ていただけると嬉しいです(..)*** (2019年6月11日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
天使＝重岡ぁ - 完結おめでとうございます！できれば続編をかいてほしいです。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: d85f290257 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆずれもんさん» コメントありがとうございます(;_:)おめでとうのお言葉ありがとうございます…！大好きだなんて…本当に嬉しいです、やる気の源です(..)！続編希望のお言葉も本当に嬉しいです、またふら〜っと書きに来たときはぜひ愛読してください…！ (2019年6月10日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2019年3月19日 14時
