同居28. ページ28
あれからばたばたしながら学校へ向かう。
教室に入ればもうほとんどの生徒が集まっていた。
『おはよ〜、理絵』
「A珍しく今日は来るの遅いやん」
"もうチャイム鳴るで"と言った理絵は呆れた顔でこちらを見つめていて。
慌てて時計を見ればもうチャイムが鳴るギリギリ前だった。
『えっ…いつの間にこんな時間に……』
「いつもはめっちゃ早く来るのになんかあったん？」
今日もいつも通り起きていつも通りリビングに行って。
いつも通り朝食を食べ……あ。
≪ 何でパンだけなん？ ≫
≪ 山村小食やねんからそれだけで十分かなって ≫
あのしょうもないやり取りを30分ぐらいやり続けてたからや。
まさかこんな時間になってるとは…どれだけ言い争いしててん。
すると学校中にチャイムが鳴り響いて。
私はそのまま慌てて自分の席に着いた。
.
先生が教室に入ってきてホームルームが始まる。
出席を確認する先生は不思議な顔で教室を見回していた。
「あれ〜？小瀧は？」
「先生、小瀧くん朝からずっといません」
そう言った先生に女子たちがそう説明して。
そんな女子の言葉に先生は"なんや、遅刻か！"と怒ったような顔をしていた。
学校に行くときはいつも私が最初に出て小瀧が私の後に家を出る。
私から電車を一本から二本ほど遅らせてやってくる小瀧に申し訳ない気持ちになった。
最悪や…今日私がギリギリに家を出たばっかりに。
さすがに申し訳ない気持ちになって思わず身体を丸めた。
「遅れてすみません！！！」
すると突然がらがらっと教室のドアが開いて。
必死で息を切らした小瀧はどこか汗ばんでいた。
「おい！！小瀧！！お前遅刻やぞ！！」
説教をし出すと話が長いことで有名の担任。
そんな担任の言葉に小瀧は"すみません、次から気を付けます"と軽く頭を下げていた。
そのまま自分の席に座ろうとする小瀧と軽く目が合って。
小瀧に思い切り睨まれているような気がして私は慌てて目を逸らした。
『ど、どうしよ……』
今日一日絶対に小瀧と目を合わせたらあかん。
そう心に決めて私はしばらく窓の外の方を見つめていた。
元はといえば小瀧が朝食に意地悪してきたのが問題やし？私悪くないし？
そう自分に言い聞かせながら先生の方を見た。
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りってぃ(プロフ) - 桃から生まれたももさん» コメントありがとうございます(;_:)ありがとうございます…！続編希望のお言葉も嬉しいです、また書いたときはぜひ見にきてくださると嬉しいです…！これからもどうぞよろしくお願いいたします(..)** (2019年6月25日 19時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
桃から生まれたもも - 完結おめでとうございます~...で良いのかな..？ 無理をしない程度に続編みたいです! (2019年6月23日 22時) (レス) id: 03ea0da012 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 天使＝重岡ぁさん» コメントありがとうございます(;_:)おめでとうというお言葉ありがとうございます…！続編希望のお言葉もすっごく嬉しいです！まだ書くかは分かりませんが、ふら〜っと現れて書きに来るかもしれないのでそのときはぜひ見ていただけると嬉しいです(..)*** (2019年6月11日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
天使＝重岡ぁ - 完結おめでとうございます！できれば続編をかいてほしいです。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: d85f290257 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆずれもんさん» コメントありがとうございます(;_:)おめでとうのお言葉ありがとうございます…！大好きだなんて…本当に嬉しいです、やる気の源です(..)！続編希望のお言葉も本当に嬉しいです、またふら〜っと書きに来たときはぜひ愛読してください…！ (2019年6月10日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2019年3月19日 14時
