同居18. ページ18
あれから一週間。
藤井先輩とは会う度に挨拶をするようになって。
挨拶の後に"今日も頑張ろうな"と一言言ってくれる藤井先輩。
そんな藤井先輩には毎日どきどきさせられてばかりだ。
『これって完全に脈アリよなぁ』
「一年間眺めるだけの生活を送ってたAが……」
休み時間ぼーっと窓の外を見つめる私。
そんな私に理絵は驚いたようにそう呟いていた。
『藤井先輩さずっと後輩が欲しかったらしくてさ』
「その後輩になれたってことやん！」
『でも後輩としか見られてへんねんなぁって思うとな…』
「なんやなんや？知らん間にめっちゃ欲張りになってるやん？」
にやにやしながらそう言ってくる理絵を横目にため息を零す。
藤井先輩とこんなに仲良くなれただけでも最高に幸せなことなのに。
この一週間で何だか自分が欲張りになってしまって。
もっと藤井先輩に近づきたい…そう思う自分に何だか恥ずかしくなった。
「もういっそのこと告白してみたら？」
『そんなん無理やって！話すのでさえまだ緊張するのに！』
適当なことを言う理絵に慌てて拒絶する。
そんなこと私には一生できない、本当に心の底から好きだから尚更だ。
藤井先輩は私のことを妹のように可愛がってくれてる。
そんな藤井先輩に変に気を遣わせたくないし。
「でもさぁ、みんな頑張って告白してるやん？」
そう言った理絵は"あんな風に"と言いながら窓の外を指差した。
ちらりと窓の外を見れば裏庭に立っている小瀧と女の子。
『何してるん、あんなところで』
「どう考えても告白やろ」
私の言葉にそうつっこみを入れる理絵はしばらく窓の外を見つめていて。
"どうなるんかな〜、あの二人〜"なんて楽しそうに見つめていた。
そんな理絵を無視して私はそのまま席に座り込む。
告白かぁ…考えたこともなかったなぁ。
『私には百年早いですわ』
そう呟いて机に突っ伏す。
そんな私に理絵は"え〜、せえへんの〜"とどこかがっかりしていた。
今の私は一週間前の自分より一億倍ぐらい幸せで。
それ以上何も望むことはないしもう寧ろお腹いっぱいぐらいの幸せもらったし。
うん…告白なんてまだ百億年早い。
少し複雑な部分もあったが自分にしっかりとそう言い聞かせた。
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りってぃ(プロフ) - 桃から生まれたももさん» コメントありがとうございます(;_:)ありがとうございます…！続編希望のお言葉も嬉しいです、また書いたときはぜひ見にきてくださると嬉しいです…！これからもどうぞよろしくお願いいたします(..)** (2019年6月25日 19時) (
レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
桃から生まれたもも - 完結おめでとうございます~...で良いのかな..？ 無理をしない程度に続編みたいです! (2019年6月23日 22時) (レス) id: 03ea0da012 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 天使＝重岡ぁさん» コメントありがとうございます(;_:)おめでとうというお言葉ありがとうございます…！続編希望のお言葉もすっごく嬉しいです！まだ書くかは分かりませんが、ふら〜っと現れて書きに来るかもしれないのでそのときはぜひ見ていただけると嬉しいです(..)*** (2019年6月11日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
天使＝重岡ぁ - 完結おめでとうございます！できれば続編をかいてほしいです。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: d85f290257 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ゆずれもんさん» コメントありがとうございます(;_:)おめでとうのお言葉ありがとうございます…！大好きだなんて…本当に嬉しいです、やる気の源です(..)！続編希望のお言葉も本当に嬉しいです、またふら〜っと書きに来たときはぜひ愛読してください…！ (2019年6月10日 19時) (レス) id: 7cdc997d36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2019年3月19日 14時
