１１話 ページ12
帰り道も行ったときと同じで静かだった。
空も大分暗くなり、電気を点けてる家がほとんどだ。
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『ただいまー』
「お邪魔します。」
家に着き、母さんに買ったものを渡した。
「ありがとう、二人とも！それと、Aちゃん。"お邪魔します"じゃなくて"ただいま"でいいのよ。」
母さんは優しくそういい、キッチンへ向かった。
織田さんはポツンと動かず、ただ顔は驚いていた。
『お、織田さん？』
突然動かなくなった織田さん、僕は慌てて声を掛けた。
ハッっと意識を戻し、此方を見た織田さんは
「すまない。」
ただその一言だけ言ってリビングへ向かってしまった。
"なんでもない"
僕はそういってるようにも思えた。
母さんがご飯を作ってる間に僕はオールマイトに電話を掛けることにした。
"異世界に飛ばせる個性の持ち主はいるか"
質問としてはそれだけだ。
織田さんは"いのうりょくしゃ"によってとばされたと言っていたけど
どうしてこの世界にしたのか、僕は気になった。
偶然かもしれない、けど数少ないと言われる"いのうりょくしゃ"を何故此方にとばす？
僕は思う、
"いのうりょくしゃ"ではなく"個性"がとばしたのではないかと
もし、それが本当なら大変なことになる。
異世界にとばせる個性の持ち主が織田さんのいる世界にいたとすれば
こちらの世界に"織田さんのいる世界の人間"が"とばされる"。
しかもその送り出された人間が"いのうりょくしゃ"だとすれば…………
織田さんが言ってた"あちらも安全な状態じゃない"は、悪化する。
僕の考えからすればだけど…
続く (更新停止中)
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作者名：しんい | 作成日時：2017年7月23日 19時
