【HUNTER×HUNTER】愛してるなんてものじゃない【イルミ･ヒソカ･クロロ】 (ページ3)

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嫌い3 ページ3

重たい足取りを無理矢理奮い立たせ、私はある場所へ向かっていた。

『･･･着いちゃった』

できることならあまり来たくないし、顔を合わせるのも遠慮したいのだが･･･

両親から行けと言われれば･･･私に拒否権はない訳で。

『こんにちはカナリア！』

「御機嫌ようA様、今日はイルミ様にご用事ですか？」

『違うよ』

即答する私が可笑しかったのか、ふふっと笑みをこぼすカナリア。

私はその様子を見て、少しずつでもカナリアとの距離が縮まったようで嬉しかった。
初めてあった時は、ずっと硬い表情でいたから･･･

ーーだから、今はまるで、そう･･･友だちのようで

『おばさまとミルキがキルアに刺されたって聞いたからお見舞いに来たの』

「そうでしたか、どうぞ」

『ありがとう、ところでカナリア』

目の前まできて、疑問に思っていた事をカナリアに聞いてみた。

『キルアは何処に行ったの？』

母親と兄を刺してまで、キルアがしたかった事は何なんだろうと、何処へ行きたかったんだろうと、疑問に思った。

私は親を刺して家出する程の度胸なんて持ち合わせていないから、そうしてまで自分の気持ちに真っ直ぐになれたキルアを、羨ましくも思ったんだ。

･･･だから、凄く、凄く、気になった。