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嫌い13 ページ13

俯く私を、ゴンはどう思うだろうか。

大の大人が、こんなにも頼りなく、縮こまって…
言わなきゃ…と心の中で何度も何度も自分自身を奮い立たせようとしているのに…




だけど、やっぱり声が上手く出せなくて…




『あぁ…最悪』と思った矢先ーー









「ーーー…Aさんが一緒に行ってくれたら、心強いよ!」

『……え?』







そう、ゴンは少し違っていた。



にっこり笑うと、私の手をとる。






『…ありがとう』なんて、不器用な伝え方しか、今はできなかったけれど…








「Aさんもレオリオ達心配だったんだよね!こちらこそ、ありがとう、だよ!」








本当は、凄く…凄く嬉しかったよ。




こんな小さな子に見透かされるなんて、大人としてはどうかと思うけど…ね。









『ゴン、早く行こう!』

「うん!」







2人で頷くと、キルアとは反対側の方向へ走った。






ーーーーーーー……






私達がレオリオ達のところに着いた頃、レオリオはヒソカに殴りかかろうとしていた。




『…やばいッ』私がつい、声に出した瞬間、ゴンは機転を利かせて、持っていた釣竿を投げた。




見事、顔面にクリーンヒットした瞬間、ヒソカは呆気にとられた表情をしていた。







『やった!』

「…ゴン!」

「はぁ…はぁッ……間に合った」







不意を付かれたヒソカは、未だ余裕の笑みを浮かべながら今度はゴンの側へ近づいて行く。







「やるね坊や…♥それ釣竿?面白い武器を持ってるね♣️見せてよ、それ♠️」







ぐっと釣竿を握りしめる力を強めたゴン。




それと同時に、先程ヒソカに殴りかかろうとして空振りに終わったレオリオが起き上がる。







「テメェの相手は俺だぁぁああ!!!」







後ろから1発殴ろうと腕を振り上げ他瞬間、ヒソカに返り討ちにされてしまった。







「うぉおおおおお!!」

『…ッゴン!!』







大きく飛び上がったゴンは、思い切り釣竿を振り上げる。





そして、ヒソカに見事命中ーーーー









…したと思っていた。

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作者名:アリエス | 作成日時:2018年12月23日 23時

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