換気扇回しっぱなしでは ページ10
【探せ】大事なものが無くなりました【この世の全てを置いてきた】
QuizKnock会議中
「誰やー!マンダレーラム持ってったアホは!」
「僕」
「どついたろか河村君」
「飲んだのは伊沢」
「よーし、二人まとめてどつく」
「すんません!美味そうで」
「いや一口飲んでギブしとるやないの」
「僕らには強すぎた。何度?」
「室温は27度」
「絶対温度で」
「300K」
「ちげーよ!度数の話」
「40ちょい」
「凶器じゃん…」
xxx 新堂さんが関西人なこともあってツッコミのイメージが強かったけどボケるんだなあ…
xxx 新堂さんのボケが思ったより高度でやっぱり東大生なんだな…って気分
xxx マンダレーラム、調べてみたらミャンマーの酒らしい!料理人って聞いてたけど酒も持ってるんだ!
「なんでミャンマーの酒?」
「ミャンマーフェスやりたくなって」
新堂はカエルを片手にキョトンと答えた。二つに裂こうと包丁を取り出しているので、多分僕と伊沢に食わせるつもりだろう。
机の上には複数皿が並べられている。どれも違う料理で、ほとんど見覚えがない。この料理を食べられないのはとても残念である。こんなことならキッチンにあったボトルをチョロまかすなんてセコい真似はしなければよかった、と今更後悔。
「これは?」
「ベイモン」
「こっちはー?」
「トーフヌエ」
「とーふぬえ」
「新堂さん、こっちはなんですか?」
「モヒンガー。結構味強いから気をつけて」
「残りは?」
「ウェタッチン、トーフジョー、ヒンとラペッソー。ビルマ料理は全体的に油濃いから須貝の兄さんは気をつけてな」
「喧嘩売ってる?」
知らない料理に興味津々な山本と、スープから顔を出す魚と見つめ合う川上。須貝さんは新堂と軽口を叩く。福良とこうちゃんは料理をつつきながら僕と伊沢を指さして笑っていた。僕らが一足先に味見した酒を片手に。つまみにされているこの状況にため息をつき、一息でカエルを飲み込んだ。
「オエーッ!」
「え、河村さん一瞬じゃん。俺も食べなきゃダメ?」
「カエル食べるまでこっちのメシ食うの禁止な」
「やー、一度でいいからカエル食べてみたかったんですよねー!!嬉しいなぁ!」
「もはや清々しい」
「福良!スープ!」
「はい。どんな味?」
「なんか、カエルって感じ」
「語彙力死んでます?」
「お、伊沢もカエル飲み込んだ」
「ダハハ、おもしれ〜顔」
二度とつまみ食いはしないと決めたし、皆には心が無いと思う。僕も逆の立場なら同じことをするけれど。
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マサ(プロフ) - また、近頃あまり見なくなった、インターネットを通して読む文章だからこそのギミックも感激致しました。素敵な作品をありがとうございました。長文駄文失礼致しました。 (2021年11月14日 21時) (レス) id: 3122429ec9 (このIDを非表示/違反報告)
マサ(プロフ) - はじめまして。この作品を見つけて一気に読ませていただきました。全体的に文章自体が読みやすく、私は料理に詳しくないのですがそれでも分かりやすく書かれており、ストーリーも大変面白かったです。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page29 id: 3122429ec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狭 | 作成日時:2021年6月5日 0時