Chapter1 ページ3
私がこれ程怒っているのには理由があります。それはお気に入りのネックレスがなくなっている事、いつも私専用コレクションルームがあり、いつも必ず鍵をしめていますので誰も入れないはずですが………。
今日は鍵も開いていましたし、私のお気に入りのネックレスがなくなっていたのよ！！最悪だわ！！！
それで、私は思いましたの………。きっと、彼らの誰かが盗んだのではないかと………。
まあ………まだ証拠等はないですが……きっと間違いないですわ！！
ですから今日こそ彼らを追い出す為、私Mr.Vのお部屋に行き、その事を伝えようと思います。
私は、普段使わない足を精一杯動かしてお部屋へ向かう…。あぁ………普段から運動しないからキツイわね。また、お外に出てみようかしら。でも、外に出る意味があまりないのよね………。
だって大体は面倒な事はメイド達がやってくれるし………保存協会の会議もここで行われるもの…。それにベアトリスはわざわざここまで出向いてくれるから彼女の家へ行く必要ないわ。まあ、ベアトリスのお父様に会いたくないから彼女にワガママを言っているだけなのだけれど………。
はぁ………彼の事を考えると本当に頭が痛くなるわ………。
「ねえ！！これさ、ダルと一緒に見つけたんだけど何だろう？」
ふと歩いている時に聞こえた聞き覚えのある声………。この声は多分ジャックハート……。
勿論、面識はない………のだけれど、Mr.Vから彼らの名前等を一番最初に聞いたの。一応、宿泊者の名前ぐらいは知りたいからよ……。何故声も知っているかって日頃からうるさくて覚えてしまったのよ…。
「何だい？これは………」
これは、マルフィの声………。彼は、比較的静かだと思っていたけど、そんな事はないわね……。でも、ジャックハートに比べると断然マシ………。
「まあ！綺麗な宝石ですわ！！」
今度は女性の声………。この声も知っている。いつも歌を歌っているヴェールだわ。彼女の歌声は美しく私は認めていますから、うるさくてもまだマシな方と捉えてますわ。
待って………宝石？？見つけたとジャックハートが言っていたけれど………もしかして………。
「あんま、触らねぇ方がいいぞ………。そいつは‘‘呪いの宝石,,だ」
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作者名：めいめい* | 作成日時：2018年11月24日 12時
