3.放課後 ページ3
「放課後空いとるか?」
内容は伝えないまま神山くんを誘った後、私たち3人は近くのイチゴ公園に向かった。
まだあたりは明るくて 遊具で遊ぶ子どもたちの姿があった。
「で、君は何がしたいの?」
そう言い放つその顔はさっきの教室で見せた冷たく、切ない表情だった。
「そんな顔すんなや〜あと君やなくてしげやろ?」
そんな時向こうからボールが飛んできた。
[おにいさーーんボールとってぇぇー]
「おお〜ちょっと待ってなあ〜」
「A〜俺ちょっとあっち行って来るわ」
そう言って大毅は向こうの子どもたちに混ざって遊び始めた。
「もう〜勝手だなあ〜」
でもその時、私に大毅の考えが伝わった気がした
「ごめんね神山くん。大毅あんな感じだけどただ神山くんと仲良くなりたいだけだと思うの。」
「別に嫌とか思ってへんよ。」
(へ?そうなの?)
「あ、今そうなの?とか思ったやろ笑」
(わ、笑った…)
「次は笑うんだって顔しよる」
「だって笑った顔初めて見たんだもん!」
「すまんな 引っ越す前に仲よかったやつと似とったから…」
「神山くんって何で転校することになったの?」
「まあよくある家の事情っていうやつやないかな」
(そりゃ初めて会った人に詳しくは話さないよね…)
その時、小さい子たちと遊んでいた大毅がこっちへ戻ってきた。
「やっぱ俺小さい子たちにまで人気やわ笑」
「何言ってんの笑」
神山くんはこの会話を見て笑っていた
「神山が笑っとる⁉A何したんや⁉」
「別に何もしてないよ笑 ね?神山くん笑」
「ああ 何もされてへんよ」
「いつのまに仲良くなってん笑」
その後は3人でくだらない事をずっと話していた
大毅が狙っていた通りに私たちは神山くんと距離を縮めることが出来たのかもしれない_____
帰り道 神山くんと私たちは坂の上の分かれ道で解散した。
だからここから大毅と2人きり…
「いきなり小さい子たちの方に行くから驚いたじゃん」
「いや〜お前が神山と仲ようなってくれて助かったわー」
「言い訳しないでよ笑」
「やっぱりこういうときのAやな〜寝坊助やけど笑」
「最後余計なの入ってますけど〜?笑」
「ええやん」
そう言った後、大毅は真面目な顔して私を見つめた
「なあ今年の夏祭り一緒に行かへん?」
突然何が起きたか分からなくて反応ができなかった
「じゃあまたな!」
気がつくとここは私の家の前
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作者名:泡雪 | 作成日時:2018年7月16日 4時