友達以上、恋人以下【Daiki,A】

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光 side








大ちゃんに、Aに対する自分の気持ちを言った。








本気で好きだ、ということを。








Aの過去を聞いて、大ちゃんが遊びじゃないことはわかってる。

実際、行動とかからもバレバレだし。








それをわかった上で、Aが大ちゃんを好きなのも知ってる。




だからこそ、奪いたい。








でも、それじゃあ二人とも可哀想だし、
自分が嫌な人で終わりそうだから…








「…大ちゃん、Aのこと、全部わかったつもりでいない？」









大ちゃんが知らないこと、全部話してあげようと思った。









「あのときのAこと、教えてあげる。」









Aには申し訳ないけど、…教えた。








…


大貴 side









母親が男を家に連れこんでいたこと。


お金はないんじゃなくて、母親が男に貢いでいたこと。


そのうちの一人の男がAに手をあげていたこと。


耐えきれずに俺のところに逃げてきたこと。


……俺を好きなこと。









Aのわからなかった…
わかろうとしなかったことが、


Aが隠していたことが、全部見えた。









パズルのピースのようにそれらがはまり、自分の中で何かが歯車のように動いた。



ガタガタと音をたてて。








それは、今まで表すことのなかったAへの気持ちであり…









「…ごめん、A…っ、」









Aへの純粋な想いだった。

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