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ようやく韓国に帰ってくることが出来た。と言っても、次のカムバに向けての練習やその他諸々の仕事がたくさんあるけど。だけど、同じ韓国にいればヌナに会うことは出来る。
仕事が忙しくて久々になってしまった病院へ向かえば、いつの間にやらヌナの部屋がなくなっていた。何で、と焦った気持ちで受付に走れば、「ヒョンジナ？」と後ろから声がかかった。振り返れば、心做しか少しだけ以前くらいの体型に戻ったヌナがラフな服装で立っている。
「病室が変わってたから…」
「あ、そうだね。私今ナースステーションからは遠い個室にいるから」
にこりと毒気のない顔で笑われるとようやくホッとして、そしたら身体から力が抜けてずるずると座り込んだ。ヌナはきょとりとした顔をした後、合点がいったのか表情を緩めて俺と同じように廊下にしゃがむ。そうして膝の上に乗せた腕に顎を乗せてから、俺の顔を覗き込むように首を傾げた。
「心配してくれたんだ？」
「そりゃしますよ。連絡してたとは言え、実際会うのは1ヶ月ぶりですし」
「普段が会いすぎなだけだよ」
「俺が会いたいからいいの。それとも何、ヌナは俺に会いに来て欲しくない？」
俺もヌナと同じようにヌナの顔を覗き込み返せば、ヌナは腕に顔を伏せた。「ずる…」なんて言いながら、顔色は隠せても隠せていない剥き出しの耳が赤く色付いている。照れてるのも可愛いな、なんて考えていたら欲が出てきて、ヌナのその赤い耳を指先でするりと撫でた。ぴくりと肩を揺らすヌナが、驚いたように少しだけ顔を上げて上目で俺の様子を伺う。それがまたどうしようもなく可愛くて、拒絶されないのをいいことにふにふにと耳朶を優しく捏ねれば更にヌナの耳が赤くなった。温度が上がっているのが直接指先から伝わってきて、それが余計俺を調子に乗せる。
「言ってくれないの、ヌナ。会いたいと思ってるのって俺だけですか？」
ね、と指先を耳から首へとゆっくりと滑らせ、そして顔を更に近付けた。俺を伺う顔がみるみる内に湯気が出るんじゃないかってくらい赤くなって、羞恥からか目には生理的な涙が薄く膜を張る。ヌナの丸くて形のいい瞳がじゅわっと濡れてキラキラと輝く。長い睫毛がどうにか表面張力で涙を零さないようにしているけど、きっと瞬きでもすればその涙は零れ落ちるんだろう。
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elmo(プロフ) - いつでも待ってます😊 (5月23日 16時) (
レス) id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
elmo(プロフ) - 更新がゆっくりでも、その間何度も読み返して更新される準備をしているので全然気になさらないでください！それくらい軽い素敵なお話じゃなくて、優しくてあたたかい丁寧な言葉でわかりやすくて言い表せないくらい感情が汲み取れて素敵な暖かく優しい重さのお話と思っ (2023年5月7日 0時) (レス) @page27 id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - elmoさん» 更新度々遅くなってすみません…。いつもコメントありがとうございます、とても励みになっております。 (2023年5月6日 21時) (レス) id: 0f5a8f8e99 (このIDを非表示/違反報告)
elmo(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも更新されてるかチェックして更新されてたら喜んで読んでテンションあげていただいてます！ (2023年5月1日 22時) (レス) @page26 id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - elmoさん» 言葉に関しては気をつけて書いているのでそう言っていただけて嬉しいです。日本ならではのたくさんある一人称にもこだわりがあるので、ぜひ想像を膨らませながら読んでくださると幸いです。 (2023年3月15日 22時) (レス) id: 0f5a8f8e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろもち | 作成日時：2023年2月13日 22時
