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2人に置いていかれて、リノのらしくなさに首を傾げていれば、「あ！」と近くで可愛くて溌剌とした声が聞こえた。声のした方を見れば、さっきまでヒョンジナと楽しそうに話していた女の子で。まだデビューして間も無い別の事務所所属のビジュアル担当の子らしく、身長も160後半あるだけあってスラッとしていて顔も小さくて綺麗な顔立ちをしていた。
「あ、えと、ずっとペンでした！！」
目が合うと、途端にあたふたとしてから目をギュッと瞑ってそう宣言される。その姿がまた可愛くて全然嫌味っぽさもなくて、本当に、純粋に嬉しかった。だけど、それでもさっきヒョンジナと仲良く話してたことがモヤモヤと心を渦巻いていて、「ありがとう」って笑顔を浮かべたつもりだけど、上手く出来ていたかは自信がなかった。
その後、オンニ達に収録に来ているのがバレて、揉みくちゃにされて少しは気が紛れたけど、だけど1人になるとどうしても自分の後輩に対する態度に私情を持ち込むなんてと落ち込んでしまう。
リノに今日のご飯どうする？とメッセージを送ってから、楽屋近くの自販機の横にあるベンチで1人座り込んだ。恋愛すると可愛くなれるって言うけど、そんなことより自分の心の狭さを思い知った。ツーショしてください、とお願いされて撮った写真を見返す勇気もない。だって、画面越しとはいえ流石ビジュアル担当って見た目だったから。
はあ、と溜息を1つ吐き出せば、首筋にひんやりした物が急に押し当てられて声にならない叫び声が漏れ出た。びくん、と肩を跳ねさせて首に手をやりながら振り返れば、ニヤニヤと笑うリノがいて。
「びっ、くりした！！何するのよ、もう！！」
「ヌナが暗ーい雰囲気出してるからですよ。溜息なんて吐いてこんな奥まったベンチで1人で何してるんですか」
「…別に、たいしたことはないんだけど。何となく1人になりたかっただけ」
「ヒョンジンは？」
「え？何でそこでヒョンジナ？ヒョンジナなら会ってないけど。てか、リノはさっきまで一緒にいたんだから居場所分かるんじゃないの？」
よく分からない問いかけに首を傾げれば、そういうことじゃないです、と一蹴されて、リノが隣に座る。さっき押し当てて来たであろう冷たい水のキャップをパキリと音を立てて開けると、そのまま一気に流し込むようにして飲んだ。何となく上下する喉仏を見つめる。
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elmo(プロフ) - いつでも待ってます😊 (5月23日 16時) (
レス) id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
elmo(プロフ) - 更新がゆっくりでも、その間何度も読み返して更新される準備をしているので全然気になさらないでください！それくらい軽い素敵なお話じゃなくて、優しくてあたたかい丁寧な言葉でわかりやすくて言い表せないくらい感情が汲み取れて素敵な暖かく優しい重さのお話と思っ (2023年5月7日 0時) (レス) @page27 id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - elmoさん» 更新度々遅くなってすみません…。いつもコメントありがとうございます、とても励みになっております。 (2023年5月6日 21時) (レス) id: 0f5a8f8e99 (このIDを非表示/違反報告)
elmo(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも更新されてるかチェックして更新されてたら喜んで読んでテンションあげていただいてます！ (2023年5月1日 22時) (レス) @page26 id: fe6e18ad7e (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - elmoさん» 言葉に関しては気をつけて書いているのでそう言っていただけて嬉しいです。日本ならではのたくさんある一人称にもこだわりがあるので、ぜひ想像を膨らませながら読んでくださると幸いです。 (2023年3月15日 22時) (レス) id: 0f5a8f8e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろもち | 作成日時：2023年2月13日 22時
