トップアイドル2

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恥ずかしくてむずむずして、思わずヒョンジナのほっぺたを伸ばす。途端に目を細めて「何ですかぁ〜」なんて言いながらされるがままになるのがヒョンジナらしい。気を許した人にだと、ヒョンジナはわりと何しても怒らないしゆるゆるのほわほわで。そういうところが愛されるところだよな〜なんて思う。
ほっぺたを離せば、もう終わり？みたいな顔で見てくるのもズルい。



「ほっぺもちもち。唇も私よりぷるぷるじゃない？」



唇をツンと指先でつつけば、ぷに、と指でつつくのと連動して形を変える。むにむにとそのまま何度か触っていると、急にヒョンジナが私を抱えたまま床に座り込み、そして私の肩口に顔を埋めた。お姫様抱っこされてたから、ヒョンジナの身体を横に跨ぐようにして膝に座ってしまって、触れた太腿が存外硬いことに驚く。でも、それよりも肩口に触れるちょっとブリーチで傷んでいる髪がこそばゆい。



「どうしたの？腕疲れた？」



「違いますよ…。ヌナが俺の唇ばっかり触るからぁ…」



「だから？」



「………」



「ヒョンジナ？」



「…言っても引かない？」



「引かないけど」



「…ヌナの唇意識して、キスしたくなりました」



なんて、ちょっとだけ顔色を窺うように見てくるものだからこっちが照れる。
ヒョンジナは凄く直球で来るから本当に心臓に悪い。私が何も反応しないからか、変に勘違いして「ほらぁ、引いた〜！」なんて騒いでるけど、引いたわけじゃない。ていうか、どさくさに紛れて私のこと真正面から抱きしめ直してるの、ほんとにズルいよね。



「早くここにキス出来るようになってね」



騒ぐヒョンジナの両頬を両手で包んで持ち上げて、右手の人差し指でトントンと彼の唇を触ったあとに自分の唇に触れる。ペンにやる時は照れないんだけど、やっぱり好きな人にやるとなると凄く照れる。だけど、ちょっとはヌナぶりたいわけで。精一杯の表情管理をして余裕たっぷりそうに笑ってそう言えば、ヒョンジナの顔が再び私の肩口に埋まっていった。



「ヌナズルい……。そんなん言われたら期待しかしないじゃん…」



「期待してたらいいんじゃない？」



耳が真っ赤なヒョンジナは気付いてないんだろうけど、私これでも結構いっぱいいっぱいなんだよ。

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