ポジティブメーカー 2【SVT】 (ページ8)

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部屋を出たところでミンギュがジュンと私に声をかけてきた。
ミンギュはジョンハニオッパが怪しいと思っているようだが、そうだろうか？今回は、そんなことないと思うんだけどな。

MG｢ヒョン、ヌナ、さっきここへ入った時一番目に何を書きましたか？1番目、誰を書きましたか？｣

JN｢いや、合ってないから｣

｢私も合ってないよ｣

MG｢合ってる人いるんじゃないか？｣

その人が犯人だったらその順番に死ぬんじゃないか、と言った言葉を聞いて、ようやく理解した。
順番を聞いてくるってことは、ミンギュはもしかして合ってる人いるんじゃない？でも、犯人って本人も知らなかったら？自分じゃないかと心当たりがあっても確信は持てていなくて、今こうして聞いてきているって可能性もあるよね？

｢ねえ、もしかしてだけど、本人も自覚ないとかあるよね？犯人だって本人も知らないの｣

JN｢可能性はある。だけど、Aは絶対ないと思う。何していいのか序盤から分からないって顔してたから、そもそも情報もほぼ持ってないでしょ。だからさっき一緒に出ようと思ったんだ｣

｢情報持ってないのに？｣

JN｢でも一番安全だから｣

部屋の中へ入れば、ミンギュはミョンホを連れて廊下へ。
……やっぱりだけど、ミンギュが心当たりあるんじゃないの？
外へ出た2人に視線を送っていれば、ジョンハニオッパに腰を掴まれて隣へと座らせられる。視線をオッパへと向けると、オッパは前を向くように促してきた。大人しく従うと、オッパが小声で耳打ちする。

JH｢Aは誰だと思ってる？｣

｢……オッパではないなと思ってます。オッパなら、多分犯人だったらもう少し序盤で気付いて色々掻き乱しそうだし。今回の動きは、本当に知らないのかな〜って感じがします｣

JH｢俺は犯人じゃないよ｣

｢今回は、犯人でさえも自分が犯人だということを知らないと思います。じゃなかったら、皆演技が自然すぎますね。で、今になって犯人が何となく自覚が出てきていると思います｣

JH｢勘？｣

｢いえ、ほぼ確信に近いです。女性の方が男性のボロに気が付きやすいっていうじゃないですか｣

そう答えれば、オッパは何かを考えるようにして黙り込んだ。
その時、廊下に出ていた2人が戻ってきて、今回は犯人は犯人であることを自覚してなくて、最初に書いた紙の通りに殺されていると告げた。