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体育祭は赤チームが接戦の末勝利した。


あともう少しだからと、Aは今日も美術室へと寄ってから帰るらしい。


ダンス部の方も今日は話し合うことがあって集まる為、一緒に帰らないかと提案すれば、それならと頷いてくれた。


JH「(案外話し合い時間かかったな…。A待ってるかな)」


もうすっかり日が暮れて、少し肌寒い。


美術室で待ってくれているであろうAを迎えに行くために早足に廊下を進む。


校門にはジスとスンチョルも待たせているから尚更急がねばと足が進んだ。


JH「(………ん?話し声?)」


もうすぐ美術室、というところで、中から話し声が聞こえることに気が付いた。


最初は珍しく部員と話し込んでいるのかと思ったが、段々近付くにつれて言い争っているような声だと気付く。


この声はもしかしなくてもあの例の子だろうと慌てて扉に手をかけたところで、パァンッと乾いた音が鳴った。


タイミングばっちりでこちらの扉の開いた音が大きく鳴った為、中にいた人の視線がこちらに集まる。


「あら、ジョンハンくん、お疲れ様」


いち早く気付き、一番冷静なAが呑気にそう声をかけてきた。


予想外なことに、どうやら頬を打たれたのは例の子で、平手打ちしたであろうAが物凄く冷静で。


どういう状況かと頭をフル回転させていれば、これみよがしに例の子が瞳に涙を溜めて俺にすがりついて来た。


女子生徒1「ジョンハン君、助けて!Aさんがいきなり平手打ちしてきて………っ」


いや、それはないだろう。


Aが理由なく人の頬を叩くわけがない。


やんわりとすがりついて来る腕を解き、Aを見れば、心底呆れたと言わんばかりの顔で彼女を見ていた。


JH「どういう状況かは分からないけど、俺はAを信じてるから」


はっきりとそう告げれば、Aは目を丸くしてから、この場に似合わぬ程綺麗に笑った。


たいして、目の前の子は驚愕したように目を見開いた後、わなわなと怒りを抑え込むように震えて俯いている。


「理由も何もなくいきなり人を叩く人なんていないでしょう。逆に聞きますけど、あなたも理由なく私の作品に手を出したんですか?」


Aのその言葉に、弾かれたように目の前の子が勢いよくAの方へと振り返って詰め寄った。


対するAは詰め寄られたにも関わらず、特に動じる様子はない。

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moco(プロフ) - はじめまして。引き込まれて夜中まで一気に読んでました^^;素敵なお話ありがとうございました♪続編もお待ちしています(*^^*) (2021年11月4日 19時) (レス) @page50 id: b8fe820ef0 (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - そのさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです😭貴重なお時間を割いて感想を書いてくださり本当にありがとうございます! (2021年10月19日 13時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - はじめまして。この作品を読んでとてもあたたかい気持ちになりました。私はジョンハンペンなのですが、切なく儚く恋しい青春の1ページを切り取ったようなこんな素敵な作品に出会えて、大好きなお話がまた一つ増えました。また他のお話も楽しみにしています☺︎ (2021年10月19日 10時) (レス) @page50 id: c07bdef56b (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - つな缶の神様さん» 久々に小説を書き、めちゃくちゃドキドキしながら投稿したので、そう言っていただけて嬉しいです!こちらこそ貴重なお時間を使って読んでコメントまで残してくださってありがとうございます! (2021年10月14日 18時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
つな缶の神様 - とても続きが気になります!素敵な小説を書いてくださって、ありがとうございます! (2021年10月14日 18時) (レス) @page8 id: cd2586cfeb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろもち | 作成日時:2021年10月14日 9時

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