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2人の話を聞いてから何気なく隣のクラスへと目を向けると、確かにAの周りには人はいないが遠巻きに視線を集めていた。
どちらかというと皆話し掛けたいけど話し掛けられない、そんな雰囲気。
俺は結構話し掛けられる方だから、ちょっとだけ羨ましくも思う。
JS｢おはよ、ハニ。…Aさん見てたんだ？｣
JH｢はよ。誰も話しかけたりしないんだなーって｣
JS｢そりゃハニみたいに愛想笑いの1つでもしてくれれば話は別なんだろうけど、ずっとあれだからね。本人もあまり周りに興味ないみたいだし｣
JH｢ふーん……｣
JS｢…気になるの？｣
JH｢んー、いや、別に｣
気になるのかと聞かれれば、気になるようなそうじゃないような。
ただ、あそこに毎日通うのは居心地がいいからで、それ以上でもそれ以下でもない。
言うならばお気に入りスポット的なやつだ。
｢今日も来たんだ。毎日飽きずに来るけど暇なの？｣
JH｢……｣
｢冗談よ。そんな顔しないで｣
そう言ってAは俺の横を通り過ぎて絵の前の椅子へと腰掛ける。
向日葵の絵は俺が通う間にすっかり出来上がり、次の作品の下書きももうすぐ終わりそうだった。
JH｢なあ、いつも1人でいるの？｣
｢大体は？私あまり韓国語上手くないので、なんて返事していいか分からないのよね。まあ、日本にいる時から人とほとんど関わってこなかったけど｣
ふと気になったことを尋ねれば、そう返ってきた。
そういえばAはあまり口数が多くない。
聞いたことに関して一言、二言返すというスタンスが常だ。
JH｢じゃあさ、Aが嫌じゃなければカトク交換しない？そしたら韓国語の練習にもなるし｣
何となく思いついた提案だった。
そこに特に深い意図はなかったけど、驚いたようにこちらを見て固まる彼女を見て言い訳のように言葉が次々と出てくる。
JH｢いや、嫌ならいいんだけどさ！ほら、今後困ることもあるかもだし！｣
｢……私で良ければ。むしろジョンハンくんは嫌じゃないんですか？あまり女の子が得意ではないでしょう？｣
JH｢まあ、正直。でも、Aは苦手じゃないし、なんていうか、仲良くなりたいな、ていうか……？｣
思い付きで話したから、自分でも何を言っているのか分からない。
だけど、仲良くなりたいと思ったのは少なからず本音だった。
誰も知らない高嶺の花のこの子を知りたいっていう興味で、そこに深い意味なんてなかった。
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moco(プロフ) - はじめまして。引き込まれて夜中まで一気に読んでました^^;素敵なお話ありがとうございました♪続編もお待ちしています(*^^*) (2021年11月4日 19時) (
レス) @page50 id: b8fe820ef0 (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - そのさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです😭貴重なお時間を割いて感想を書いてくださり本当にありがとうございます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - はじめまして。この作品を読んでとてもあたたかい気持ちになりました。私はジョンハンペンなのですが、切なく儚く恋しい青春の1ページを切り取ったようなこんな素敵な作品に出会えて、大好きなお話がまた一つ増えました。また他のお話も楽しみにしています☺︎ (2021年10月19日 10時) (レス) @page50 id: c07bdef56b (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - つな缶の神様さん» 久々に小説を書き、めちゃくちゃドキドキしながら投稿したので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ貴重なお時間を使って読んでコメントまで残してくださってありがとうございます！ (2021年10月14日 18時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
つな缶の神様 - とても続きが気になります！素敵な小説を書いてくださって、ありがとうございます！ (2021年10月14日 18時) (レス) @page8 id: cd2586cfeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろもち | 作成日時：2021年10月14日 9時
