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屋台系をあらかた回った頃、そろそろ展示物でも見に行こうという話になり、折角だからダンス部の後輩のクラスにでもという話になった。
1年生の模擬店へと向かえば、前方から見知った顔が歩いてくる。
JN「あ、ヒョーン!」
見ればダンス部の後輩で、人懐っこい笑みを浮かべて走り寄って来るのはジュンと、その後ろをゆっくり着いて来ているウジだ。
2人とも同じクラスだと言っていたし、看板を持っているところを見る限り恐らく客引きだろう。
WZ「ヒョン、うちお化け屋敷なんですけど、良かったら来ませんか?」
JN「僕が企画したんですよ!」
楽しそうに話す2人に、3人に目配せすれば皆頷くのでそのままついて行くことにする。
JN「そういえばヒョン、後ろの人は誰ですか?」
案内してもらっている最中、ジュンがAへ目を向ける。
「あ、AAです」
Aが自己紹介してくれるのに付け加えて友達であることを説明すると、2人ともダンス部の後輩であることをAに伝える。
ジュンは素直に綺麗ですね〜とAに伝えていて、それを言われたAは照れくさそうにしながらもありがとうとお礼を言っていた。
WZ「着きました。2人ずつ入りますか?」
道中、ダンス部のことなどを話ている間に早くも2人のクラスへと到着した。
ウジに言われたようにいくら教室4つ分とその廊下を使用しているとはいえ学校内の展示品であることには変わりなく、そこまで広いわけではないので2人ずつが適切だろう。
JS「じゃあ僕はスンチョルと行くね」
自然にそうジスが申し出てくれたおかげですんなりとペアは決まり、先に俺とAが入ることとなった。
WZ「あ、ヒョンはこれ持って行ってくださいね。これを中にある祠に置いて戻ってきてください」
JN「あとヒョンはこれも持って行ってくださいね」
謎の御札とスマホを手渡される。
よく分からないままそれらを手に、開けられた扉からAと共に入る。
「結構本格的ね」
Aには懐中電灯が手渡されていて、それで中を照らしてくれていた。
懐中電灯がなければ真っ暗で何も見えないだろうそこは、普段の教室とは打って変わってかなり不気味な雰囲気になっている。
JH「とりあえず進もう。Aはお化け屋敷平気?」
「うん、結構平気。ジョンハンくんはもしかしてあんまり得意じゃない?」
JH「そんなこと言うやつは怖がっても知らないぞ!」
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moco(プロフ) - はじめまして。引き込まれて夜中まで一気に読んでました^^;素敵なお話ありがとうございました♪続編もお待ちしています(*^^*) (2021年11月4日 19時) (レス) @page50 id: b8fe820ef0 (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - そのさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです😭貴重なお時間を割いて感想を書いてくださり本当にありがとうございます! (2021年10月19日 13時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - はじめまして。この作品を読んでとてもあたたかい気持ちになりました。私はジョンハンペンなのですが、切なく儚く恋しい青春の1ページを切り取ったようなこんな素敵な作品に出会えて、大好きなお話がまた一つ増えました。また他のお話も楽しみにしています☺︎ (2021年10月19日 10時) (レス) @page50 id: c07bdef56b (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - つな缶の神様さん» 久々に小説を書き、めちゃくちゃドキドキしながら投稿したので、そう言っていただけて嬉しいです!こちらこそ貴重なお時間を使って読んでコメントまで残してくださってありがとうございます! (2021年10月14日 18時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
つな缶の神様 - とても続きが気になります!素敵な小説を書いてくださって、ありがとうございます! (2021年10月14日 18時) (レス) @page8 id: cd2586cfeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろもち | 作成日時:2021年10月14日 9時