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女子1｢ジョンハンくん、さっきはどこに行ってたの？｣
JH｢秘密｣
女子2｢えー、何で？うちらの仲じゃん！｣
授業が終われば席へ群がるたいして仲良くもない女子生徒たちを適当にあしらい、さっき見つけた美術準備室へと足を向ける。
JH｢あれ、鍵閉まってる……｣
部活前だからきっと居るはずだと踏んで来たのに、予想に反して鍵は施錠されていた。
授業が終わって直ぐに来たからかと少し待ってみたが彼女が来る気配はない。
自分の部活もあるため、仕方なく翌日また来ることにして美術準備室を後にした。
昨日と同じ時間に訪れると、やはり少しだけ奥の部屋への扉が開いていた。
そっと静かに中へと入れば、昨日と同じ位置に探していた彼女は存在していることに内心どこか息を吐きだした。
｢あら、また来たんですね｣
JH｢ここ静かで落ち着くからね。……迷惑？｣
｢いいえ、騒いだりしないから大丈夫ですよ｣
それだけ言って彼女は絵へと視線を戻す。
会話は多くないし、空気も決して澄んでいるとは言い難いのにやはりどこか懐かしく心地いいと感じる。
それが何故なのかは分からないが、俺は昨日と同じように椅子を引き寄せると、昨日と同じ場所へと腰掛けた。
｢あと5分で予鈴が鳴るから、あなたは先に出てくださいね｣
飽きもせず油絵の向日葵と、それを描き出す彼女の後ろ姿を眺めていれば不意に言われた言葉に頷く。
JH｢そういえば、名前聞いてもいい？｣
扉を出る前に振り返り聞けば、彼女は名前を聞かれたことが意外だったのか少しだけ目を見開いて、小さく囁くようにぽつりと名前を零した。
｢AA｣
JH｢A、ね。また明日、A｣
｢え、うん、また明日…｣
手を振って下の名前を呼べば、彼女は呼ばれ慣れていないのか先ほど名前を聞いた時よりも目を丸くして、それでも律儀に返事をした。
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moco(プロフ) - はじめまして。引き込まれて夜中まで一気に読んでました^^;素敵なお話ありがとうございました♪続編もお待ちしています(*^^*) (2021年11月4日 19時) (
レス) @page50 id: b8fe820ef0 (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - そのさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです😭貴重なお時間を割いて感想を書いてくださり本当にありがとうございます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - はじめまして。この作品を読んでとてもあたたかい気持ちになりました。私はジョンハンペンなのですが、切なく儚く恋しい青春の1ページを切り取ったようなこんな素敵な作品に出会えて、大好きなお話がまた一つ増えました。また他のお話も楽しみにしています☺︎ (2021年10月19日 10時) (レス) @page50 id: c07bdef56b (このIDを非表示/違反報告)
しろもち(プロフ) - つな缶の神様さん» 久々に小説を書き、めちゃくちゃドキドキしながら投稿したので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ貴重なお時間を使って読んでコメントまで残してくださってありがとうございます！ (2021年10月14日 18時) (レス) id: 726cd132f0 (このIDを非表示/違反報告)
つな缶の神様 - とても続きが気になります！素敵な小説を書いてくださって、ありがとうございます！ (2021年10月14日 18時) (レス) @page8 id: cd2586cfeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろもち | 作成日時：2021年10月14日 9時
