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「おい、シャチ。詳しく聞かせろ」
手元に落としていた視線を上げ、部屋から出ようとする2人を呼び止める。
一瞬、おれの聞き違いなんじゃねェかと耳を疑ったが………どうもそうではないらしい。確かにはっきりとそう聞こえたんだ。
2人はその場で足を止め、扉に手をかけたまま、おれの方を振り向く。
「えー、でも
「おれらでなんとかするんで大丈夫ですー」
おれが期待した答えとは裏腹に、口を尖らせてわざとらしい反応を返す2人。
………コイツら、おれがさっき言ったこと根に持ってるな。無駄な反抗しやがって。
「………」
真偽はともかく、どんな医者でも治せねェってことは未知の病である可能性が高い。
おれの知識と能力があれば大抵の病気は治せるんだが………世界には未だおれの知らないもんがたくさんある。
万が一、そいつが厄介な感染症でもしたらもっと面倒だ。それを考えるとコイツらだけで行かせるワケにはいかねェ。
「(それに………)」
不自然にならないよう、おれは口元を手で覆い隠した。にやけてる顔がコイツらにバレないように。
どんな医者でも治せねェなんて言われりゃ、治してみたくなるのが医者の性だ。それはおれも例外じゃない。
別に善人ってワケでもねェし、ましてやおれは海賊だ。だが、医者の誇りをかけて治療してみたいとも思う。
何故かは知らねェが………きっと、あの約束のせいだろうな。
「チッ………様子を見るだけだ。いいな」
「「アイアイ、
バカみたいに騒ぐ2人を横目に、おれは本を元の場所にしまう。
まったく、嬉しそうにしやがって………まあいい。速いとこ済ませて、さっさと船に戻ろう。また海軍に見つかるのは面倒だ。
立ち上がりながら、そんなことを考える。鬼哭と帽子を手に取り、他の
.
.
「………上手くいったな」
「ああ。
「昔っから変わんねェよなァ、こういうとこ」
「はは、同感」
「お前ら、そんなとこで何してる。早く来い」
「「はーい」」
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うさこ - 続き楽しみです (11月2日 4時) (
レス) @page29 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？出来れば、トラファルガーローオチでお願いします🥺続き待ってます。頑張って下さいね。 (8月20日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - もう、書いていただけないのでしょうかぁ… (2023年5月1日 19時) (レス) @page29 id: d3adcc0fb3 (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - ついに夢主を認識しましたか！キャプテンがこの後どうするのか、夢主ちゃんとどうなるのかすごく気になります！大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます！！ (2023年1月17日 17時) (レス) @page28 id: aaa7af5a28 (このIDを非表示/違反報告)
りりあさん。 - あ“あ”あ“あ”あ“続きまってますううう！！！！！！！ (2022年11月15日 21時) (レス) @page25 id: 60176f6c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チャシャ猫 | 作成日時：2021年8月23日 0時
