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_____
■××年後■
時の海賊王であったゴールド・ロジャーが死に、彼の死と共に幕を開けた大海賊時代が始まってから既に10年以上もの歳月が過ぎた。
海賊王の宝を夢見る海賊たちが日々熾烈な争いを繰り広げ、まだ見ぬ冒険へと進んでいく。
そんなある日のこと。
船出日和といえる晴れた日に1人の女が
町の酒場の扉を開き、隅のカウンターに腰かける。賑わう店内を眺める女の元に人当たりの良い笑みを浮かべた店主がやってきた。
「いらっしゃい！お嬢ちゃんは旅人かい？」
『そうだよ。ここはずいぶんと賑やかだね』
「それがこの町の良いところさ！旅人ってことは
『うん、まあね。あちこち旅してるから』
「そりゃいいな！おれは生まれてこのかた
フードで顔を隠す女にも気さくに話しかける店主。2人の会話に周りの人々も次第に興味を示し始めた。
『………いいよ。どんな話が聞きたい？』
「お、選ばせてくれるのか？そうだなァ………じゃあ_____」
バン!!
期待に弾んだ店主の声は突如開け放たれた扉の音によって書き消された。大きな音に驚いた人々は皆、何事かと振り向く。
人々の視線は店の入口へと注がれ、肩で息をする男が視界に写った。男は両膝に手をついて乱れた呼吸を整え、弾かれたように顔を上げる。
「か………海賊だ！海賊がやって来たぞ！！」
真っ青な顔に絶望の色を浮かべ、男は震える声で叫んだ。ただ事ではない男の様子を見た人々は事の重大さを理解し、一斉に立ち上がる。
「なんてことだ………！おい、みんな逃げろ！殺されるぞ！！」
「子どもたちを隠せ！海賊に拐われちまう！！」
「死にたくねェよォ！！」
辺りは騒然とし、人々は我先にと外へ出る。慌てて店を後にする彼らの様子を女は頬杖をついて眺めていた。
誰もいなくなった店内には先ほどの賑やかさは消え、静寂が訪れる。そう遠くないところからは人々の悲鳴が聞こえてきた。
平穏を好む人々にとって、海賊は常に忌み嫌われる存在だった。
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うさこ - 続き楽しみです (11月2日 4時) (
レス) @page29 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？出来れば、トラファルガーローオチでお願いします🥺続き待ってます。頑張って下さいね。 (8月20日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - もう、書いていただけないのでしょうかぁ… (2023年5月1日 19時) (レス) @page29 id: d3adcc0fb3 (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - ついに夢主を認識しましたか！キャプテンがこの後どうするのか、夢主ちゃんとどうなるのかすごく気になります！大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます！！ (2023年1月17日 17時) (レス) @page28 id: aaa7af5a28 (このIDを非表示/違反報告)
りりあさん。 - あ“あ”あ“あ”あ“続きまってますううう！！！！！！！ (2022年11月15日 21時) (レス) @page25 id: 60176f6c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チャシャ猫 | 作成日時：2021年8月23日 0時
