扉の音 ページ5
?「やあA君、地下牢の居心地はどうだい?いつもはぶち込む側だから、滅多にできる経験じゃないよ」
太「…森さん、冗談はよして下さい。そんなこといってる場合じゃないんですよ」
金髪の幼女を連れた白衣の男_____森鴎外は、
カラカラと笑いながらやってきた。
それを太宰が呆れたように軽く睨む。
それでも鴎外はなお笑顔を絶やさず、Aに話しかけた。
森「大変申し上げにくいんだけどねぇ、君の
異能があんまり暴走するものだから。普通の
生活を送るにはまあ微妙な域なんだよ。
つまりねぇ、ほら、あれ。夢野君がいるだろう。あの子の隣の部屋にいてもらうよ」
オブラートに包むよう彼は努力したようだが、つまるところ、座敷牢で幽閉という単純な結論である。
異能が真っ当に制御できない。ならば空間そのもので押さえ込むしかない。
彼女に言い渡されたのは、たったこれだけ。
Aとて莫迦ではない。
意味など、一瞬とかからず理解できたのだ。
それがまた、彼女を変に苦しめた。
『…外して下さい』
森「フム、いいだろう」
すると不思議なことに、ガチャリと音をたてて、鎖が外れた。
そして鉄の扉が開き、鴎外が手を引いた。
数分、長く暗い廊下を歩いた。
なにも云わず、静かに扉を開けた。
少し広い。
ベッドと、机と、本棚。
気づくと、一人になっていた。
壁に、ドアがある。
存在を隠すように、壁と同化するような色だった。
開ける気にはなれなかった。
今日はもう、寝てしまおうか。
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作者の丸ノ内マルフォイです!
挨拶(?)が遅れました…
私、他にも作品を作っているので、ぜひそちらもよろしくお願いします。
話すこととか特にないんですけど…最後まで
お付き合いください!!
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作者名:丸ノ内マルフォイ | 作者ホームページ:http://subetenohazimari
作成日時:2019年10月28日 22時