再開した幼馴染が六人 ページ7
晶の部屋に入って数分。
晶はベッドに腰掛けて足をぶらつかせている。
俺はその隣に座った。
暫く沈黙が続いたが何時までもこのままではいけないと思い、俺は口を開いた。
『あの、さ…さっきの魔法の事だけど………。』
「うん…、」
『詳しいことは皆のいる所で話そうとは思ってるけど、
晶はさ…魔法使いになった俺でも………
この関係を続けて居てくれる…？』
晶は俯いて黙っている。
やっぱり無理だったのだろうか。
「何言ってるの、今更のことでしょ…。
元々人間じゃないとか…実は魔法使いでしたとか、そんなん今更のことじゃん！
その事実があっても友達だし親友だし幼馴染だし！！！！
…………っ、AはAだよ！！」
『あ、晶…』
晶は真っ直ぐと目を見て答えてくれた。
…嬉しかった、ちょっと涙出た………
『…ﾊﾊｯ、』
「A、………食堂いこ？」
『あぁ、うん…。
今行くよ…晶。』
＿＿＿＿＿＿
「美味しい……！
このパン、ネロが焼いたんですか？」
「まぁね、」
『…何このパン…うっっっっっま、』
今現在食堂に居ます。
ネロがパン焼いてたから晶と食べてます…。
ネロの焼いたパン…めちゃくちゃ美味しい。
…さっきの話はぶり返さないでくれ、恥ずかしいから。
最近色々ありすぎたから気が動転して変なこと言ったんだよ…。
「すごく美味しいです!
小麦の香りがして、皮はパリパリで、中は弾力があってもちもちして…。」
「どうも。」
「ブラッドリーがいたら喜びます。
ブラッドリーは美味しい食べ物が好きなんですって。」
「へぇ…。」
ブラッドリー…？また知らない人、か。
もしかしたら北の人かな？
「…あのさ、賢者さん。
まだ家に帰っちゃだめなのか?」
「すみませんが………。共同生活をするかどうかは別として、パーティとパレードに参加して欲しいんです。」
「パーティにパレードねえ…。
それ、どうしても出なきゃだめ?」
「…ネロは出たくないですか?」
「あんまり…」
.
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リンドウ - 読んでてとても面白いです！男主君のキャラも大好きです。応援しています！ (2022年10月13日 20時) (
レス) id: 1878ee5020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸福粉密輸ちゃん | 作成日時：2022年9月21日 17時
