【まほやく】異世界で行方不明だった幼馴染と再会した。【男主】 (ページ38)

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再会した幼馴染が三十七人ページ38

「叔父上、危ない!後ろ!」

「………！」

アーサーの声に皆がヴィンセントさんの背後を振り返る。

壁しかなかったはずの場所に不可思議な光を帯びた巨大な扉が現れた。

隙間から青白い光を放って扉が開いていく…

「…ッ、」

「これは…」

ヴィンセントさんを庇いながら溢れ出した光の眩しさにアーサーが顔をしかめる。

開かれた扉から何かが吹き付けた

これって…吹雪、か…。

『晶、一応俺のそばから離れないでね…』

「……A…」

目が眩しさになれた頃ようやく俺は見えた、

銀色の粉雪を背に受けながら扉にもたれて静かに佇む青年を。

晶の持つ賢者の書にある欲張り3セットで呼ぶには、到底思えない美青年だった。

「どうも。」

何あの登場の仕方…バリカッコイイじゃん…。

「北の魔法使いのミスラです…招かれざる客ですが、お邪魔いたします。」

緩慢な動作で扉から体を離してすらりとした長身で歩き出す。

あの双子もシャイロックさんや、フィガロさんでさえ緊張を浮かべていた。

さらに彼らは絶望を浮かべる…

扉から現れた人影はひとつだけではなかったからだろう…。

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