【まほやく】異世界で行方不明だった幼馴染と再会した。【男主】 (ページ33)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:11,544 hit

再会した幼馴染が三十二人ページ33

『なんなんだ、!?』

「王殿下だ!」

「中央の国の人ヴィンセント王弟殿下がいらっしゃったぞ!」

王弟殿下？？？

「…叔父上………」

立派な服を着た男性が現れると会場に集まった人たちがうやうやしげに頭を下げていた。

それはアーサーも同じで頭を下げている。

俺等の傍らにやってきたカインが耳元に、こっそりと囁く。

「国王陛下の弟君のヴィンセント王弟殿下。

アーサー殿下の叔父にあたる人だ。

俺には見えないが、あんた達には見えるだろう?」

「はい…。

みなが頭を下げている方がいます。

多分、あの方だと…。」

『………あの人、か。』

「国王陛下は病気がちでアーサー王子が戻ってくるまではあの方が政務を取り仕切っていたんだ。

冷徹な合理主義者で才能のある者には寛容だが落ちこぼれや無能者にはとことん厳しい。

魔法なんてあやふやなものよりも確実に制御出来る魔法科学の力を好まれる。」

「魔法科学 ?」

魔法科学、ね…。

昔親父にちょこっと教えてもらったことあったな…なんだったか忘れたケド。

「西の国から生まれた…

美意識の欠片もない灰色の技術ですよ。」

いつの間にか、シャイロックが傍にいた。

てか辛辣!!

.