再開した幼馴染が二十二人 ページ23
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「みなさん、お疲れ様でした!
いやー、盛況でしたね!」
パレードも無事に終わり、大成功を遂げたので心の中でガッツポーズをしヨッシャア!!と、
自分に暗示をかける。
そんな中でクックロビンさんは話を進めた。
「石でも投げられるかなと心配していたので、
熱心な歓迎に私もほっとしました!」
「正直な奴…。」
今回ばかりはシノくんに同意する。
他人事だと思って!!
こっちは石投げられたら背負投げかアッパーかましてやろうと思ってたんだぞ!!!
「えへへ。
パーティ会場はあちらです!
みなさん、どうぞ楽しんでください!」
「わかった。
あっちの部屋は? あの剥製は?」
「シノ、うろうろするなよ。」
「ブランシェットの城より広い。」
「そりゃ中央の国の国王陛下が住むところなんだから。
辺境の城とは比べ物にならないよ。」
「ブランシェットの城の方が好きだ。
森と湖に囲まれてきれいだ。
旦那様と奥様が望むなら、オレがブランシェットの城を 大きくしてやる。」
「父上も母上も、静かな暮らしを望んでる。
だいそれたことは望んでないよ。」
「オレは捧げたい。
この世界にある素晴らしいものを、すべて。
ヒースにもそう思っていた。
おまえには、迷惑だったみたいだけど。」
「………迷惑なわけじゃない。
いつも、感謝してたよ。
シノはぶっきらぼうだけど優しいから…
熱を出して寝込んだ時も、
家庭教師の先生に怒られて落ち込んだ時も、
森の花や、リスを見せに来てくれた。
今だって、弟みたいに思ってるよ。」
なんて、光景を遠巻きに眺めていた。
微笑ましい、これぞ幼馴染。
このやりとりが幼馴染ってもんだろ!!
「弟? 弟はおまえだろ?」
「は?どう見てもおまえが弟だろ。」
ｱｯ…たった今微笑ましい空気が根刮ぎ奪われた気がする………
「いや、オレの方が世話してやってる。
おまえのほうが弟だ。」
「しつこいな、シノの方こそ…」
「ヒースクリフ?
東のブランシェット家のヒースクリフじゃないか?」
二人の(超微笑ましい)言い合いに割って入ってきたのはおそらく中央の国の貴公子っぽい人だった。
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リンドウ - 読んでてとても面白いです！男主君のキャラも大好きです。応援しています！ (2022年10月13日 20時) (
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作者名：幸福粉密輸ちゃん | 作成日時：2022年9月21日 17時
