再開した幼馴染が二十一人 ページ22
「ちっちゃいだと?」
「ちっちゃくてかわいいだって。
シノも手を振ってやれよ。」
「馬鹿。
こういう時にする挨拶は、親指で投げキスだろ。」
中央の国の少女らが黄色い歓声をあげる。
まるでアイドルからファンサを貰ったみてぇな感じだ。
「きゃあああ………っ!かわいいのに格好いい!」
「あの子も素敵!」
「ふふん、きゃあだって…。
中央の女の子もかわいいもんだな。」
「おまえの鋼の心臓は、多少俺も見習いたいよ…。」
「見て見て! かわいらしい双子がいるわ!」
「なんと…!
あのような子供の魔法使いたちまで、世界のために…。
立派なことだ………。」
「ごきげんよう、お姉ちゃま!」
「ごきげんよう、 おじいちゃま!」
「頑張ってね!」
「無理はせんようにな!」
「「きゃっきゃっ! はーい!」」
「いい仕事をなさいますねえ…スノウ様、ホワイト様。」
「すごい…。
人がいっぱいです………。」
「ねぇ、すごいね!
レノさんの羊よりたくさん。」
「羊に例えるのか…」
「おまえ、愛想笑いはどうした。」
「そうでした。はは、どうも。」
「ふふ。 下手くそ。」
「はぁ………、どうも目立つのは苦手だ…。」
「そうなの?
東の魔法使いはもったいないなあ。
俺はみんなに注目されるの好きだよ!」
「西の魔法使いは陽気だな。」
「だって、みんなが俺を見てる!
みんなが手を振ってくれてる！
なんだか、人気ものになった気分………っ！」
「ふふ。
クロエは可愛らしいですね。」
「シャイロックはそうでもない？」
「私は太陽の下よりも、月の下で人の気を惹くほうが得意なので。」
「西の色男!西の魔法使いは女を騙すって本当かい?」
「もちろん、本当ですよ。」
「まさか、誤解ですよ。お嬢さん。」
「2人ともタイプは違うのに、 色男の自信はあるんだね………。」
「多少。」
多少…なんだ………。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リンドウ - 読んでてとても面白いです！男主君のキャラも大好きです。応援しています！ (2022年10月13日 20時) (
レス) id: 1878ee5020 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幸福粉密輸ちゃん | 作成日時：2022年9月21日 17時
