【まほやく】異世界で行方不明だった幼馴染と再会した。【男主】 (ページ20)

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再開した幼馴染が十九人ページ20

「あ、見て!

アーサーがこっちに飛んでくる!」

「アーサー様!お待ち下さいと言ったのに………!」

ほんとだ、アーサーがこっちに向かって走ってくる。

「お迎えに上がりました!

ご無事で何よりです、賢者様。

パレードの馬車はあちらにご用意してあります。」

「あんな豪華な馬車、初めて!

すごいなぁ、すごいなぁ!」

　

「楽しいパレードになりそうだね、クロエ。」

『………、』

「俺達も行こう、A………ってどうしたの？」

『あぁ…いや、何でもないよ。行こうか、晶。』
　

なんか見られてる、と感じ…その方向を見つめると一つの窓が視界に入った。

お城の人とかが見物でもしてるんだろうか…

だがしかし…アレは、好意的な感情ではなさそうだけれど。

ま、晶に直接的な害が無いなら俺はいいんだけどさ。

「A…！早くしないと間に合わないよ!!」

『ん…ごめん〜、今行く!!』

＿＿＿＿＿

「おお、間に合ったか!

ヴィンセント様、賢者と魔法使いが都の外れに到着したそうです!」

「そうか…。」

「まったく、ひやひやさせおって……。

ヴィンセント様、どちらへ?

パレードをご覧にならないのですか?」

「後はおまえたちに任せる。」

「し、承知いたしました!」

「ヴィンセント様、大変です!」

「…何があった。」

「パレードのことで、ご報告が遅れてしまったのですが中央の塔が…。」

「何？」