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黒いモヤが出現する。
退却する気なのだろう。
「また会おう、宿儺」
「断る。このまま野垂れ死ね」
「あはは。必ず君は私に会いに来るよ。残りの指は私が持っている」
それを聞いても尚、宿儺は顔色を一つ変えなかった。
女はつまらなさそうにその様子を見る。
「まぁいいや。次こそ彼女を殺すから」
「…無駄なことを」
「守り切れるといいね。飼い主ちゃんを」
宿儺は本当に心底不快だった。
しかし、今は倒す算段が無いがために何も出来なかった。
「“十条椿”によろしく。あ、“今は”東雲椿だったね」
「！」
女は気味の悪い笑みを浮かべながら、黒いモヤの中へと消えていった。
宿儺は側にいた椿を抱えた。
彼女のこんな姿を見て、宿儺は不快以外の感情をはじめて覚えた。
＿＿＿もう彼はとっくの昔に自覚している。椿のことが好きなのだと。
「あの…とりあえず、椿ちゃんは病院に……」
先ほどのことがあったからか、恐る恐る緑谷は宿儺に声をかける。
しかし、宿儺は無視をする。
自身の反転術式で治せるからだ。
このまま家に連れて帰ろうと考えていた。
しかし。
「若造、椿ちゃんを側に置きたいのは分かるが、病院に預けた方が賢明じゃぞ。大切に思っているのなら、ちょっとは冷静になれ」
「妖狐……？」
突然、モヤモヤっと現れた九尾。
「一時的なものに過ぎない。妾自体は家におる。妾の加護が壊されたと思って様子を見に来たら、まさかこんなことになってるとはな…」
「……」
「とにかく。病院に連れて行くのじゃ。分かったな」
そう言って、時間が来たのか九尾は煙のように消えた。
宿儺は嫌そうであったが、通報を受け待機していた救急車に椿を乗せた。
椿以外の負傷者は無し。
こうして、原作とは違うUSJ事件は幕を下ろしたのである。
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夜椿 - 本当に犬○叉っぽく感じてきちゃった！おもしろいです！ (3月14日 7時) (
レス) @page13 id: d279ec966d (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - 素敵な作品です、、、！！これから夢主ちゃんがどんなふうに成長するのか楽しみです。 (3月8日 19時) (レス) @page47 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
妃夏(プロフ) - MR サナリアさん» 皆様に同じ返しになってしまうのでコメント返しは控えていたのですが、一応返させていただきますね。誤字だとは思ってましたが、わざわざ訂正ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします…！ (2月29日 21時) (レス) id: f1fc2f5254 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - 今見たけど…髪小説じゃなくて神小説です。 (2月29日 21時) (レス) @page20 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - あぁ。ただの天才が髪小説を書いているだけだ。←褒めてます。 (2月28日 16時) (レス) @page15 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃夏 x他1人 | 作成日時：2024年2月25日 12時
