▷ ページ45
・
椿の父、龍介は保須市の通報を受け司令室にいた。
未知の生命体、呪霊よる被害。
プロヒーローたちには市民の避難を最優先しろとの命令を下す。
「鞍馬！椿はどうしている！？」
「今探してる！」
状況を把握しながら、鞍馬に椿のことを電話口で訊く。
情報が入れば椿は保須に行くと分かっていたからだ。
それは何としてでも止めたかった。
必ず、雄英を襲ったあの女がいるだろうから。
「宿儺！椿殿はどこだ！？」
「？何事だ」
「呪霊とやらが大量に出た」
「！」
宿儺はすぐさま椿の気配を探した。
が、自分の近くにいないのは確実だった。
嫌な予感が走る。
「アイツ…向かったのか……」
「！？龍介！手遅れだ！」
鞍馬のその言葉を聞き、龍介は司令室を出る準備をした。
「すまない。私は前線にでる。副司令官、ここは任せた」
「は！」
鞍馬の力を持っている龍介が、保須に移動するにはそこまで時間はかからない。
しかし、その前に椿とあの女の接触を止められるかは定かではない。
宿儺も保須に移動していた。
しかし、あちこち呪霊だらけで椿を見つけられない。
嫌な予感しか走らない。
遅れて鞍馬がやってくる。
「おい天狗。ここにいる人間共を全員俺から1kmほど離せ」
「！何をする気だ？」
「戦うのに邪魔なだけだ。貴様の能力ならそれぐらい出来るだろう」
鞍馬は仕方なく自分の能力で、人々を風で運んでいく。
宿儺は人を巻き込むことだけは避けたかったのだ。
椿との約束があるから。
しかし、彼は建物を巻き込むことは構わないらしい。
「生命反応がある者の運搬は終わった。入れないように風の結界も貼った」
「そうか。なら貴様も離れろ。……死ぬぞ」
鞍馬はそれを聞いて、恐怖を覚えたが、宿儺の忠告どおりその場を離れた。
(全員ここから離したのは良いが、まだここは呪霊がいる一部にすぎない。椿殿はどこにいるのだ……)
呪霊たちが宿儺に近づいてくる。
この男が何者かも知らずに。
宿儺は掌印を結ぶ。
「領域展開、伏魔御厨子」
建物が音を立て崩れていく。
呪霊たちは悲鳴を上げる前に切り刻まれる。
宿儺は半径1kmの範囲の全てを駄目にした。
しかし、鞍馬の避難のおかげで領域展開による死者はいない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 635人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜椿 - 本当に犬○叉っぽく感じてきちゃった！おもしろいです！ (3月14日 7時) (
レス) @page13 id: d279ec966d (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - 素敵な作品です、、、！！これから夢主ちゃんがどんなふうに成長するのか楽しみです。 (3月8日 19時) (レス) @page47 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
妃夏(プロフ) - MR サナリアさん» 皆様に同じ返しになってしまうのでコメント返しは控えていたのですが、一応返させていただきますね。誤字だとは思ってましたが、わざわざ訂正ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします…！ (2月29日 21時) (レス) id: f1fc2f5254 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - 今見たけど…髪小説じゃなくて神小説です。 (2月29日 21時) (レス) @page20 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - あぁ。ただの天才が髪小説を書いているだけだ。←褒めてます。 (2月28日 16時) (レス) @page15 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：妃夏 x他1人 | 作成日時：2024年2月25日 12時
