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駅に行き、電車に乗り込む。
平日のこの時間帯でも人は乗っているんだな。
……なんか、チラチラと視線を感じるのは気のせいだろうか。気のせいじゃないな。
こちらを見てなにかヒソヒソしている。
そういえば、体育祭って全国中継だったっけ。
あぁ、有名人になっちゃったのね、私……。
チラリと視線をする方に目だけを向けると、ビクッとして私から視線を逸らしてしまった。
こっそり見たつもりだったんだけど、バレたか。
ふと宿儺に視線を向けると、彼が犯人だと気づいた。
「……威嚇しないの」
「……」
私が小声でそう言うと不満そうな顔をした。
三駅目で電車から降り、駅から少し歩く。
「そろそろどこに行くか教えてくれない？」
「……映画」
「え」
映画？まさかの映画？
「……もしかして虎杖くんの中にいる時に、一緒に見ててはまったわけ？」
「違う。こっちに来てからだ」
そうなんだ。
……ひたすらに散歩と将棋だけしてるわけじゃなかったのね。
ていうか、一緒に映画見るとかそれはデートなのよ。
でもここで「デートだね」とか言ったら、「はあ？」という顔をされるのは分かりきっている。
心の中に留めておこう。
大きな商業施設内に入る。
エレベーターに乗って映画館へ。
「どれ見るの？」
宿儺はポスターを指差す。
『dream』と書かれたポスター
な、なんだこの単純すぎるタイトルは！！
大丈夫？これ面白いのか……？
座席を確保したので、始まるまで待つ。
意外に大きいスクリーンだから、人気あるのか？
人もそこそこいる。
だんだんと照明が落ちていく。
遂に始まるのか。
〜
「……大丈夫か」
「大丈夫なわけないでしょ。ホラー映画なら先に教えてよ……」
約二時間後。
スクリーンを出てそんな会話をする。
まさかホラーだとは思ってもいなかった。
ミステリー系かと思ったのに。
「苦手だったか」
「苦手ってわけじゃないけど……。覚悟ってもんが必要なのよ……」
よくよくタイトルの下を見たら、『今夜あなたは寝るのが怖くなる』と書かれていた。
ほんとマジで、勘弁してくれ。
「今度はもっとほのぼのしたのでお願い」
「……考えとく」
とか言っておいて、次来た時には忘れてそう。
そしたらその時指摘すればいいか。
「行くぞ」と言われて私は宿儺の後についていく。
……今度はどこに行くわけ？
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夜椿 - 本当に犬○叉っぽく感じてきちゃった！おもしろいです！ (3月14日 7時) (
レス) @page13 id: d279ec966d (このIDを非表示/違反報告)
ハノン(プロフ) - 素敵な作品です、、、！！これから夢主ちゃんがどんなふうに成長するのか楽しみです。 (3月8日 19時) (レス) @page47 id: 1f618da4ab (このIDを非表示/違反報告)
妃夏(プロフ) - MR サナリアさん» 皆様に同じ返しになってしまうのでコメント返しは控えていたのですが、一応返させていただきますね。誤字だとは思ってましたが、わざわざ訂正ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします…！ (2月29日 21時) (レス) id: f1fc2f5254 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - 今見たけど…髪小説じゃなくて神小説です。 (2月29日 21時) (レス) @page20 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - あぁ。ただの天才が髪小説を書いているだけだ。←褒めてます。 (2月28日 16時) (レス) @page15 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃夏 x他1人 | 作成日時：2024年2月25日 12時
