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kt 「ちなみに、抹茶のさいさいを伝授したのも僕だよ!」




「犯人、お前か!」






抹茶のさいさいの犯人が圭人と

分かったところで、ディレクターに呼ばれた。





『対抗リレーを撮るので、Hey!Say!JUMPの皆さんはよろしくお願いします』





kt 「頑張ろうね、大ちゃん!」



「おう!」



そう、圭人に返事をした。






それから、リレーの収録はすぐに始まった。




1周200mのトラックをひとり半周して、

100mずつ走っていく。


俺らのチームは一人足りないから、

知念が200m走ることになった。




順調に進んで、俺らのチームは勝っている。



そして圭人にバトンが渡され、走り出す。



やっぱ、爽やかだよなー。



こういう競技、よく似合うよね、圭人は。




ぼんやりとそんなことを考えていた。



ドクドクと嫌な音を立てる胸の音は、

聞こえないふりをして。



相変わらず俺らのチームは勝っている。


このまま俺も、保たなきゃ。



緊張感が、一気に俺を襲う。



変だな…こんなのてきとーにやってのける

キャラなのに。


なんでこんなに焦ってるんだ、俺。




そんなとき、向こうに並んでいる山田と

目が合った。


数m先でスタンバイしている山田は、

なぜか俺を見ている。




「…っ」



俺はすぐに、パッと目をそらした。



なに見てんの?山田。




別に、気にすることじゃないかもしれない。





だけどなんか、いつも通りではいられない。




みんな、優勝できるって信じてる。



…走らなきゃ。




kt 「大ちゃんっ!」



圭人からバトンが回り、俺の番がやってきた。


山田にバトンを回さなきゃ。





速く、速く…。



…あとちょっと、このカーブを曲がれば…っ!



「…わっ」



カーブに差し掛かる時だった。



足首がグネリと曲がり、上手く着地できなくて

自分でコケるって、すぐに分かった。





案の定、俺はそこでペシャッとコケてしまう。




カランコロンと音をたてて、バトンが転がる。




「「「大ちゃんっ!?」」」





…最悪だ。


笑って面白くしなきゃ…っ!


でも無理かも…。



泣きたい。恥ずかしい。諦めたい。



弱いやつになりたくない。


でも俺、本当はそこまで強くない。





……助けてよ。




…誰か、助けて…っ。

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設定タグ:ありやま , Hey!Say!JUMP , BL   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ありちゃん | 作成日時:2020年2月11日 13時

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