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71 〜Daiki.A side〜 ページ32

俺の熱が完全に下がったのは、

それから2日後のことだった。






まだ病み上がりで体はだるいものの、

普通に元気で食欲もある。





たぶん、ずっと寝てたからダルいんだろうな。







ということで、今日から仕事に復帰した。








楽屋につくと、朝からライブ準備だった。







yb 「大ちゃん!大ちゃん!大ちゃんにはこれ着てもらうよ!」




そう薮ちゃんから差し出されたのは、


メイド服だった。





「なんで?」







どうやら俺が休んでる間に、

ライブの話が進んでいたらしい。






勝手にとんでもないもの着せられる運命に

なってるんですけど、俺。





yb 「メンバーみんなで話し合って決まったんだよ。大ちゃん、似合いそうだなって」







「俺がいない間に、本人の了承も得ずに勝手に決めるのはどうかと思うけど」





yb 「ごもっともな意見ですが、もうすぐライブだろ?時間はあるものの、やっぱり計画は立てておかなきゃ何も進まないから、もう大ちゃんが休んでる間に決めるしかなかったんだ。だからお願い」




薮ちゃんが、前のめりに言い返してくる。





薮ちゃんはメンバー内でも真面目でしっかり

してるから、周りからの信頼も厚い。






そんな人の頼みを断りたくないけど…

これは…。





ym 「ねぇ、大ちゃん」



すると、山田の声が聞こえて思わず振り返る。




ym 「もう体調は大丈夫なの」





山田が、そう俺の心配をしてきた。






ドキッ。






山田と会うのは、お見舞いに来てくれた日

以来だ。






あのあと、山田は結局俺が目覚めるまで


ずっと手を握ってくれていて…。






う…思い出すと、恥ずかしい。






「うん。もう平気」





yb 「あ、涼介、ちょうどよかった。大ちゃんにこの衣装を着てもらうよう、言って」








ym 「え?メイド服?」





薮ちゃんは、山田にそんなことを頼む。







ym 「だ、大ちゃん、メイド服着るの…?」






なんだその顔は。





目を見開きすぎだ。






そんなにおぞましいか、俺のメイド服姿が。






ym 「ちょ、ちょっと待って。想像させて」





手のひらを見せ、考える時間を要求する山田は







片方の手で口元を隠した。

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設定タグ:ありやま , Hey!Say!JUMP , BL   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ありちゃん | 作成日時:2020年2月11日 13時

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