大ちゃんは、俺のだから。-second-【ar×ym】 (ページ31)

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やがて、スースーと寝息をたて始めた

大ちゃんの顔は、どこか苦しそうで。

弱い部分を見せてくれた大ちゃんが、

たまらなく愛しかった。

不意に、大ちゃんに触れたいという衝動に

駆られる。

俺はそっと、赤く染まる熱い頬に触れてみた。

しんどいせいか、閉じられたその目には

涙が浮かんでいる。

「無防備な顔…」

指でその涙をすくおうとしたけど、やめた。

かわりに、

仰向けに寝てる大ちゃんのベットに手をつき、

熱いまぶたにキスを落とす。

しょっぱい味が、一瞬で広がる。

涙の味。

たぶんこの先も、大ちゃんのこと好きでいたら

俺はまた傷ついて、ヘコんで、落ち込むことが

あるかもしれない。

幸せとかそんなの、

この先ずっと来ないかもしれない。

だけど不思議なことに、

別に幸せなんて逃してもいいって思えるんだ。

ただ、大ちゃんだけは、逃したくない。

「…約束の1ヶ月が来たら、ちゃんと伝えるから」

…3つ目の願い。

タイムリミットは、もうすぐ。

それまでに…。

それまでに必ず、

大ちゃんを振り向かせてみせる。

辛さも、寂しさも…

全部俺が引き受けるから。

早くよくなって、

それで…俺のとなりで笑っててよ。

「好きだっつーの…」

口にした言葉は、きっと大ちゃんには届かない

つづく♡

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♡作者より♡

やっとここまで来ました！！

キュンキュンしてくれてるかな…？

してくれたら嬉しいですっ！

なるべく早く更新できるよう頑張ります！！

次からは大ちゃんsideです！

お楽しみに♡