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なのに薮ちゃんとは、

そんなに簡単に電話するんだ。







…自分から、連絡するんだ。







俺は自分の手を見つめた。








薮ちゃんに電話するからって理由で離された手。








自由の身になったのに、

なんでこんな気持ちになるんだよ?






ym 『…わかったよ。あれ買ってくればいいんでしょ』





まだ話は続きそうだ。




俺は、ひとりで先に歩く。






自由の身になった今、

自由に自分の行きたい所に行ってやる。






山田なんて、もう知らない。






そう思いながら、数十m先に行って後ろを

振り返ってみたけど、山田はまだ電話していた






歩きだした俺には気づいてくれなくて、

ちょっと寂しい気持ちになる。





…ここって駅前だから、

前に山田と一緒に行った

ドーナツ屋さんあるよね?





ドーナツ買ったら、こっち見てくれるのかな。





…って、俺何考えてんの?






山田が自分を見てくれないからって、

食べ物で気を引くとか。






ないない。






なんでそんなことになった。






…なんで?





山田に、俺だけを見てほしい…?









…独占欲ってやつですか?







「………」





ブンブンと首をふり、邪念をはらう。


そんなわけない。そんなはずがない。





そう思いながら、早歩きで歩きまくった。







━━ポンッ。





誰かに肩を叩かれ振り返る。





そこには知らない叔父さんたちがいた。

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設定タグ:ありやま , Hey!Say!JUMP , BL   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ありちゃん | 作成日時:2020年2月11日 13時

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