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━━ドサッ。


バランスを崩した山田が、

俺の上に倒れこんできて、

そのまま覆いかぶさった。





「…っ!」




山田の吐息が、耳元で聞こえる。



同時に、俺のうるさい心臓の音も聞こえてきた




ym 「わ、悪い。別に今のは、押し倒そうと思ってしたわけじゃ…!ただ、手を握ろうとしただけで…」




言い訳をしながら、床に手をついて

体を起こした山田。



そんな言葉を聞いてる余裕なんてない。




近すぎて、息が止まるかと思った。





ym 「大ちゃん、ケガは?頭とか打ってない?」



仰向けのまま放心してる俺を、山田はそっと、

壊れ物のようになでる。




あぁ、もう。



その触り方はずるい。



大切にされてるような、そんな錯覚に陥る。



そのまま山田は、俺の髪を触り、

そっと自分の顔に引き寄せた。




ym 「ねぇ…もう少し、このままでいていい?」



「…………」




俺はときどき分からなくなる。



山田はたまに、こんな風に俺を勘違いさせる

言葉を言う。



まるで、本当の彼女たいに、

大事にしてくれているような感覚。




どうしてあの日、助けてくれたのか。


どうしてあの日、俺と付き合うことにしたのか




未だに分からない。



そして、この胸がドキドキ音を立てる理由も


分からない…。



「………」




黙ってる俺に、山田か無言で顔を近づけてきた




あ、キスされる。






直感でそう思った━━━━━━━━━━

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設定タグ:ありやま , Hey!Say!JUMP , BL   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ありちゃん | 作成日時:2020年1月26日 14時

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