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「あ〜なんか疲れるな、この役割」
kt 「まぁ、もうだいぶ時間たったしね笑がんばろ!」
楽屋で、俺の愚痴にあはっと
爽やかな笑みを見せる圭人。
ym 「文句言ってないで、早く終わらせてよ、大ちゃん」
「……」
あくまでも今のは、独り言として
つぶやいただけなのに。
「だから、先帰っていいよって言ったじゃん」
ym 「それはムリ!」
「なんでだよ!?」
kt 「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。ちゃちゃと終わらせて、帰ろ」
こんなときでも圭人は、
俺達を上手くまとめてくれる。
本当に助かる。
「ごめんな圭人。早く終わらせよ」
kt 「うん!」
あぁ、もうなんてかわいい笑顔なんだ。
爽やかすぎて、ずっと見てたくなるじゃんか。
ym 「ねぇ、大ちゃん、何見てるの」
「…ちっ」
やべぇ、思わず舌打ちしてしまった。
圭人の満面の笑みに癒されていたというのに、
横入りしてきた山田のムスっとした顔が
視界いっぱいに映ったからだ。
…まぁ、イケメンだけども。
だ、け、ど、も。
「ちょ、どいて?今、圭人の笑顔を見て癒されてたんだけど。わかる?」
ym 「大ちゃんに見つめられたら、圭人ともいい迷惑だよ。やめてよ、圭人が石化したらどうするの?あー、こえー。大ちゃんと目があってしまった生命体すべてかわいそう」
俺はメドゥーサか!!
もう怒った!言わせておけば、好き勝手言って
「おうおう、そうさ、俺がメドゥーサだよ!なんなら山田!お前を思いっきり見つめて石にしてやろうか!?」
ym 「よく、言うよ。大ちゃんにできるの?ほらほら、やってみなよ」
「絶対負けねぇ!」
俺はじーっと山田を見つめた。
真っ正面から、この整った顔を見る。
山田も負けじと俺を見つめ返してきた。
…山田の目に俺が映ってるとか、本当変な気分
5秒経過。
山田に変化が訪れる。
頬が少しずつ赤くなって、目が泳いできた。
10秒経過ー。
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作者名:ありちゃん | 作成日時:2020年1月26日 14時