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ym 「嫌じゃない…!飲む!飲むからっ!」

スムージーを返すそぶりを見せない山田は、そう言うと勢いまかせにスムージーを飲んだ。

ym 「…ゲホッ」

思いっきりむせてるけど…。
「大丈夫…?」
心配になり、思わずそう聞いちゃった。

ym 「だ、大丈夫…」

全然、そんな風に見えないけど。
スムージーを飲んだだけで、疲れはててしまった山田。
そんな姿がおかしくて、笑ってしまう。
「ははっ。そんな焦んなくても、スムージーは逃げないよ。ゆっくり飲んだら?」
山田の顔をのぞきこみならそう言うと、山田は目を見開いて俺を見つめてきた。
「なに!?」
俺の顔に、なんかついてる!?

ym 「今、笑った」

は?
「なに言ってんの?いつも笑ってるじゃん」
そう言ったのに、山田は気にもとめず、嬉しそうに微笑んだ。

ym 「いや。最近大ちゃん、仕事以外笑ってなかったじゃん」

…え?

ym 「今のは、俺といて少しでも楽しいって思ってくれたんでしょ?」

「……」
本当に、なに言ってるの?山田。
なんでそんな、俺が笑っただけで嬉しそうなの?
それに…どうして俺が、最近笑ってなかったなんて、そんなこと知ってんの…?
山田のくせに、俺を惑わせて。
…バーカ。
「山田、俺のことずっと見ててくれたのか?
未だに嬉しそうに微笑んでいた山田が、急にキョトンとする。
そして墓穴をほったかのように、目を見開き、頬を赤く染めていった。

ym 「ちっ…ちちち、ちげうし!俺は大ちゃんのことなんて見てない!うるぼれんな、ブス!」

「……」

ym 「べ、べつに、最近大ちゃんがムスっとしてるとか、笑ってないとか、そんなこと思ってなかったし!」

…そうか、思ってたのか。
わかりやすいなぁ、山田は。
うん、でもたしかに。
最近に仕事以外であんまり笑ってなかったかも。
理由があった。最近笑えなくなったのは。
失恋したから。
ただそれだけだ。

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目を閉じて思い出す。


1年前のあの出来事を…。

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設定タグ:ありやま , Hey!Say!JUMP , BL   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ありちゃん | 作成日時:2020年1月26日 14時

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