Cosmic Change!2

困惑の日曜日3 ページ9

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風呂から出て、出しておいた下着とスウェットを履いて。



今までは上半身は服を着ずに
髪を乾かしたり化粧水を先に付けたりしても
全然平気だったのに、今日はそんな気になれなくてそのままTシャツを急いで着た。




…事務所から追い出されたらどうしよう。



だって女子がいるグループなんて
絶対に認めて貰えない。



でも今は性別が変わってしまったけど
あの男の子が戻してくれるのかもしれないし。


それまでちょっと黙ってるだけ、
戻ったら、実は、ってみんなに話せばいい、
だって戻らないわけないし…うん、そうだよね。





ぐるぐると答えの出ないことを考え続けていたら、戻るのが遅かったせいで心配してくれたのか
｢かなさしー？｣と扉の向こうから浮所の声がした。




｢あ、はい！｣



慌てて脱衣所のドアを開ければ
浮所は心配そうにこちらを見つめたあと
髪濡れっぱなしじゃん！と
俺が手に持ってたタオルを頭の上にかぶせて
壁にかけてあったドライヤーを手に取った。




｢髪やってあげるしリビング戻ろ、那須も帰ってきたよ。｣



すっと俺の手を掴んだ浮所の手が頼もしくて
女になっちゃった、助けて、と言えたらどんなに楽だろうか、なんてつい考えてしまったけれど
そうする訳にもいかないのは分かっていたので
大人しくリビングまで手をひかれることにした。








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