弟は小宇宙3 ページ6
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「那須、キッチンに行って
ポカリと冷えピタ 持ってきて欲しい。
昨日藤井くんが持ってきてくれたのが
まだあるはずだから。」
「分かった。」
「ありがと。」
冷蔵庫を開ければ
わかりやすい位置に
ポカリのボトル達と冷えピタの箱が
並べられていた。
その2つを手に戻ると
浮所はまだ金指くんに声をかけていたけれど
返ってくるのは言葉にならない声ばかりで
まだしばらく起きてきそうにはない。
「那須ありがと、さき冷えピタ貼ってやって。」
そう言うと浮所が金指を支えたままペロンと
前髪をめくる。
フィルムをめくってそっと
おでこに冷えピタをのせれば
さすがに冷たかったらしく
うっすらと目が開いた。
「…ん、」
「金指くん、ポカリいる?」
「…んん」
「よしじゃあ飲もうぜ!」
そう言うと半ば無理やりに
ポカリを口元へ持っていき
金指くんの口へ流し込む。
口の端からかなりこぼれてはいるものの
コクンとのどが動き、
なんとか飲ますことに成功した。
何度か同じ方法で飲ませたら
呼吸が落ち着いてきたので
もう一度布団に寝かせる。
さっきよりずっと
穏やかな寝顔に安心したものの
すっかり目が冴えてしまった俺は、
ちゃっかり二度寝する浮所を
羨ましく思いながらも布団から抜け出し
リビングで朝を迎えることにした。
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コズミックりんご(プロフ) - みぇーんんさん» ありがとうございます(´・・`)またも更新の期間が空いてしまい申し訳ないです(><) (2020年4月18日 22時) (レス) id: 9b37b372ef (このIDを非表示/違反報告)
みぇーんん(プロフ) - 久々の更新嬉しいです!ありがとうございます(^^) (2020年3月3日 0時) (レス) id: 3425751450 (このIDを非表示/違反報告)
コズミックりんご(プロフ) - 優さん» ありがとうございます(*´˘`*) (2019年10月8日 9時) (レス) id: 3b8453f535 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - マジめちゃおもしろいです (2019年9月23日 11時) (レス) id: f798212f6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コズミックりんご | 作成日時:2019年9月16日 20時