Cosmic Change!2

朝食と弟と3 ページ12

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｢ありがとう、いっぱい重かったでしょ。
いくらだった？｣



りんごジュースを手に取りながら
申し訳なさそうに眉を下げる金指くん。


｢いや、浮所も出してくれたしいいよ。
金指くんは一応後輩だから甘えときなさい。｣


それより何か固形も食べないと、と
フリーマーケットのように
金指くんの前にパンとかゼリーとかおにぎりを
寄せてみせる。



｢んん、那須はどれがいい？｣


｢俺？じゃあおにぎりにしよっかな。｣


｢あ、梅。｣


｢…お前、なすりゅだって思っただろ。
にやにやすんな。｣


｢へへっ。｣



…金指くんはなぜか俺と龍我が仲良くしていると嬉しいらしい。




｢金指、時代はうきなすだからな、覚えとけよ。｣


洗面所から戻ってきた浮所が
ミルクティーを選びながら
キメ顔で金指くんを見る。



｢うるせえわ、
お前が言うな。｣




｢ひどいわー、な？金指。
じゃあうきかなにするか。｣



｢いや、俺は藤井くんがシンメだから。｣


いたずらっぽい顔で
浮所をにべもなく振る金指くん。


金指くんってこう見えてと藤井くんのこと
大好きだよな。





｢ひどい…
こうなると選ばれし最強の切り札はアイツだな
……大昇ーー！！！！！｣






窓のカーテンを開けて
大昇の名を叫ぶ浮所を見て
俺と金指くんは思わず吹き出したけど
金指くんがまだご飯を選んでないのを思い出して
浮所は窓辺に放置したまま
金指くんにメロンパンを差し出した。



｢しるべ…｣


嬉しそうな金指くん。


｢……お前ほんと俺と龍我好きな。｣





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