Cosmic Change!2

朝食と弟と2 ページ11

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｢金指一世くん ご登場でーす！｣



そんな俺の悩みを露ほども知らず
騒がしい声とともに
リビングに舞い戻った浮所は
片手にはドライヤー、
片手には金指の手を握っている。



｢…どうした金指くん、連行されて。｣



｢頭びしょびしょのまま立ってから
もうこっち連れてきた。｣


｢いやお前じゃなくて
金指くんに聞いてんだっつの。
はよ乾かさな余計風邪ひくぞ？｣


｢チャチャッと乾かして飯食おうぜ。
ほら、金指ここ座って。｣


ソファーの下に金指を誘導すると
ドライヤーをコンセントにつないで
金指の真上に浮所は座った。


どうやら浮所が金指くんの髪の毛を乾かすらしい。


大人しくカーペットに座った金指くんは
後ろの浮所を振り返ってよろしくお願いします、と挨拶していた。



…素直か。


｢あとで久しぶりに
俺が金指くんの髪の毛セットしようか。｣


浮所にわしゃわしゃと髪を拭かれる金指くんを眺めながらそういえば、やったー！と嬉しそうな声がしてなんだかこっちも嬉しくなる。



｢セットはご飯の後な！腹減った！
じゃあ髪の毛乾かしますよー！｣


｢はーい。｣




髪を乾かされて気持ちよさそうな金指くんを眺めていたらあっという間に乾いたらしく、浮所がドライヤーを片付けに行ったので俺はコンビニの袋から買ってきたものを出してテーブルに並べた。



｢金指くん ジュースあるよ。
一応おにぎりとかパンとかも、ほら、
食べれるなら好きなやつ食べちゃいな。｣






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