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SC side
"現役アイドル、夜のクラブの常連か?一際目立つ長身の隣には毎度変わる美女の姿が...。"
そんな見出しのネット記事が世間を賑やかせていた。
実名こそは出ていないものの"人気アイドル""長身"のワードとパパラッチに撮られた後ろ姿がまさに可愛い弟そのものを表していた。
「これはミンギュ、お前で間違いないのか。」
そう冷静に問うのはマネージャーと目を閉じ椅子に沈み込む代表。
そしてその前に立つ当事者、ミンギュとリーダーである俺。
MG「間違いありません。」
ミンギュは怯えることも悲しむことも悩むことも無く淡々と事実を認めた。
「お前が人一倍真面目な性格なのを俺が知らないとでも思うのか?!こんな軽率な行動をとるなんて何かあったんだろ。言ってみろ。」
そう静かに怒るマネージャーにミンギュはただ
MG「すみませんでした。」
その言葉を言い続けた。
何があった、どうしてだ、相手は誰だ
すみませんでした。全ての非は俺にあります。
この押し問答が数時間続き、代表の
「この記事を書いた記者からデータは買い取った。名前も出ていないし噂が出回ったとしても否定し続ければ大きな損害はでないだろう。だが、これで最後だ。次は無い。お前一人よりSEVENTEENというグループが大事だ。わかるな?」
次は守らない。お前を見捨てる。そう言っているも同然の言葉だった。
MG「はい。」
その言葉にミンギュは驚く事も悔しがることも無くただ真っ黒な瞳をギラつかせて頷いた。
この一連をただ見守るしか出来なかった俺はきっとただの卑怯もの。
ミンギュを守ることも代表に付くことも出来ず時が流れるのを待った。
それに引き換えミンギュはどうだろう。
自分の立場が危ういと言うのに何も口にしなかった。
彼の夜遊びの原因がヒョンなんだということはメンバー全員が知っていた。
詳しい事情は分からずともヒョンがミンギュに甘くなったのも夜遊びをして帰りが遅くなるのと比例していた。
記事になる前
"もうそろそろいい加減にしろよ。"
そう言った俺に
"お願いですから見てみぬ振りをしてくれませんか?これで俺の未来が潰れても今、この幸せを大事にしたいんです。"
俺の目を見ているはずの黒い瞳は光を一切通していなくて、感情というもの自体も感じ取れないほど遠くを見つめ心なしか口角が上がっていた。
こいつが壊れていくのを止められなかったのは俺。
それでも今はこいつが怖くて仕方がない。
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ジュヒョン(プロフ) - ありさんの描く小説全部好きです!頑張ってください! (2019年6月29日 22時) (レス) id: eb4895e31c (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - ありさん» みんぎゅ氏一波乱、、二波乱ほど有りそうですね、、!!おぬよんもたびたび出てきてくれて嬉しみです。更新楽しみにしてます!!ふぁいてぃん!!! (2018年8月10日 1時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 壮希さん» ハニ受けやばいですよね!大好物すぎて他のメンバー出てこないのが申し訳ないくらいです...焦。これからもお暇な時にでも覗いて下さい〜! (2018年7月19日 17時) (レス) id: c90d645c7e (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 靖楽さん» ありがとうございます〜涙性癖一緒なんですかね!ちょっと暗めに仕上がりそうですが少しでもご期待に添えられれば嬉しいです! (2018年7月19日 17時) (レス) id: c90d645c7e (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - (名前)みゆさん» そんな風に言っていただけて本当に嬉しいです!ご期待に添えれるよう頑張ります(^-^) (2018年7月19日 17時) (レス) id: c90d645c7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あり | 作成日時:2018年6月21日 18時