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大学１年の春。
どこか浮かれた雰囲気に
勉強をしに来たのか合コンに来たのか分からないほどお洒落な女の子達。
大学というものは私には似合わないな。
それが入学当初の正直な気持ちだった。
別にガリ勉な訳ではない。
それなりにお洒落も好きだし恋愛だってする。
でもどうしても居心地を悪くさせるのは
“見て！先輩たち来たよ！！”
“本当にカッコいい”
“ジョンハン先輩、今日も不機嫌でセクシー！！！”
“いやスンチョル先輩のあの笑顔みてよ！癒されるわ...”
まるで学園ドラマに出てくるような先輩達の存在。
ここに入って１ヶ月。
初めてできた友達もみんなが噂をしていた。
ユンジョンハン
チェスンチョル
私たちの１つ上。
大学２年生の先輩達だ。
中性的な顔立ちで女性よりも綺麗な男。
ユンジョンハン。
入学当初は肩まで伸びる金髪だったらしいが現在では黒髪の短髪。
綺麗な見た目とは裏腹に性格はとても冷たくキツいらしい。
告白は日常茶飯事。
ただその全てに無視を極め込んでいるんだとか。
ただ顔が良いからそんなところも“クール”だとモテる要因になるそう。
そしてもう一人は
チェスンチョル
いかにも“先輩”という単語が似合う男。
少し長めの黒髪が大人っぽいのに、誰にでも優しく気さくで親しみやすさが人気のようだった。
この２人が学園の人気者であることは入学してすぐに知った。
まぁ、関わることは無いだろうけど。
そう呑気に考えていた。
彼らとの出会いが私の人生を狂わせるなんて思いもしなかったから。
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作者名：あり | 作成日時：2020年3月6日 23時
